コロナ禍で価値が見直されたものの1つに「キャンピングカー」がある。他人との接触を避けつつ旅行ができるほか、ワーケーションにもぴったりな乗り物だからだ、最近はキャンピングカーのサブスクサービスも人気を集めつつあり、手軽に利用できるようになっている。
コロナ禍でキャンピングカーが人気
キャンピングカーのレンタルサイトを運営するアイビルがまとめた「レンタルキャンピングカー白書2020」によれば、レンタルされた車両台数は前年比で1.3倍に増えたという。
需要の増加に伴って、キャンピングカーをレンタルする店舗数も前年比1.2倍となり、店舗あたりの車両の保有台数も増加しているとのことだ。
このように需要が増加しているのは、新型コロナウイルスの影響が大きい。感染リスクを避けようと、ホテルや旅館に泊まって旅行するのではなく、キャンピングカーをレンタルして旅をする人が増えているとみられている。
感染拡大防止のために、リモートワークの人が増えたことも追い風だ。キャンピングカーにはさまざまな種類があるが、軽自動車のバンを改造したタイプでも、車内で座って仕事をできるくらいのスペースは確保できる。
サブスクサービスを使えば割安に利用可能
こうしたことを商機と感じ、「ワーケーション×キャンピングカー」と打ち出してキャンピングカーのレンタルプランを提供する企業も出てきた。
キャンピングカーのレンタルサービスを展開する「Carstay」と京急電鉄は、現在も同様のコンセプトのキャンペーンを実施中だ。例えば「都心から1時間弱!三浦半島でキャンピングカーでワーケーションプラン!」なら、料金は1人1泊10,300円からとなっている。
ただしあえてこうしたプランを利用しなくても、キャンピングカーのレンタルサービスやサブスクサービスを使えば、ワーケーションをすることは十分に可能だ。レンタルサービスは24時間レンタルで2万〜3万円が相場で、サブスクは1ヵ月1万〜3万円が相場だ。
ちなみにサブスクプランの場合は、「1回最長2泊まで、次回利用は5日後から」「月5泊まで」といった縛りがあり、1ヵ月で5〜10日ほどしか利用できないが、定期的に利用するならレンタルよりサブスクの方がかなり割安となっている。
「旅をしながら働く」という夢を実現
「旅をしながら働く」という夢を抱いている人は少なくないはずだ。その夢を、キャンピングカーのサブスクなら定期的に安価で体験することができる。
リモートワークで自宅にばかりいては、めいってしまう。そんな心配が頭をもたげたことがあるなら、一度「ワーケーション×キャンピングカー」を試してみてはいかがだろうか。
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
画像・antonio / stock.adobe.com
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