コロナ禍による生活スタイルの変化や健康志向の高まりから、「豆乳」人気が高く、2020年は生産量が過去最高を更新した。スーパーやコンビニでは、無調整からバナナ味などの定番から、すいか、ココナツマンゴー味などさまざまな味の豆乳が売られている。今、豆乳は「第3次ブーム」が来ていると言われている。
豆乳国内生産量は10年連続過去最高を記録
2020年の豆乳国内生産量は約43万キロリットルで、2020年まで10年連続で過去最高を更新した(日本豆乳協会データ)。
豆乳が好まれる理由はいくつかある。植物性タンパク質や大豆イソフラボンなどが多く含まれていて、美容にも健康にも効果があること、牛乳でお腹を壊しやすい人でも飲めることなどだ。
過去にも豆乳ブームは2度起きている。第1次ブームは1983年ごろ。「健康に良さそう」というイメージで注目されたが、大豆の青臭さが強く、長続きしないという人が多かった。健康志向の高まりから、2005年ごろには第2次ブームが生まれていた。
「料理に使える」「長期保存できる」と第3次ブームが到来
昨今の豆乳ブームの理由について、日本豆乳協会はコロナ禍によるライフスタイルの変化で、在宅需要が高まったことを挙げている。また、「豆乳は牛乳より長期保存が効く点も、コロナ禍で買い溜めを意識するようになった消費者のニーズと一致したのだろう」とも指摘する。
注目なのは、「無調整豆乳」の生産量が前年比15.4%も増えていること。無調整豆乳とは、原材料が大豆と水だけで作られたもので、調整済みの豆乳とは大豆固形物の含有量が異なる。塩や砂糖などの調味料を加えられた「調整豆乳」と異なり、無調整豆乳は栄養価は高いものの豆の青臭さが強く、「飲みにくい」と敬遠されがちだった。それにも関わらず無調整豆乳が人気なのは、コロナ禍で、自宅で料理する機会が増えたことが理由なのかもしれない。
一番の理由は「おいしいから」
消費者の健康志向が高まっているとはいえ、おいしくなければブームも続かない。豆乳がこれほどまでに飲まれている一番の理由は飲みやすく改良された味の良さだろう。
紙パックに入った「豆乳飲料」は種類も豊富で、2021年現在、キッコーマン <2801> はコーヒーやバナナ、紅茶などから、チーズケーキ、きなこ餅、マカダミアナッツなど、変わり種も多い(紙パックのまま凍らせて食べる「豆乳アイス」は、今夏、子どものおやつに試してみてもいいかもしれない)。
「あおくさいから」という理由で敬遠していた人も、まずは好みの味を試してみてはいかがだろうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
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