【連載】日経平均ってなんだろう? 1分解説
日経平均株価はその名の通り、「代表的な企業の株価平均」ですが、この日経平均株価自体にも投資できます。日経平均の動きに連動する「ETF」や「先物」があるからです。
「ETF」なら好きなタイミングで取引可能
ETFとは、特定の株価指数の動きに連動する運用成果をめざした、上場している投資信託です。東京証券取引所にもいくつもの銘柄が上場しています。
例えば、野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信」 <1321> や大和アセットマネジメントの「ダイワ上場投信-日経225」 <1320> などがあります。
いずれも日経平均株価に採用されているまたは採用が決定された銘柄の株式にのみ投資しています。
ETFは、採用銘柄の一部に投資するのではなく、原則は採用全銘柄に投資するため、自動的にバランス良く分散投資できます。特に日経平均株価の場合、テレビなどを通じて、身近なところから情報を得られるため、値動きを把握しやすいので、個別株と違ってETFの値動きについても把握しやすいでしょう。
日経平均株価を参考指標にした商品として、投資信託の一種である「インデックスファンド」もあります。ETFも投資信託ですが、「取引所に上場している」点が特徴です。
投資信託は、1日1回、基準価格をもとに取引されますが、上場しているETFなら、取引所が稼働している取引時間中に何度も売買ができます。
「先物」取引は売りからも買いからも取引できる
ETFやインデックスファンド以外にも、日経平均株価に連動する商品としては、「日経平均先物」(通称:日経225先物)があります。
先物とは、「未来の指数」(株式)を取引する商品です。例えば、日経平均先物は3ヵ月ごと(3月、6月、9月、12月)に区切りがあり、現在は「9月に日経平均がどうなっているか」を予想して取引が行われています。
先物取引は証券会社で個人投資家でも可能です。特徴としては、売りからも買いからも取引を開始することができるので、売りからも利益を狙えること。レバレッジがかけられることです。このため少ない資金で大きな取引も可能な反面、資金以上の損失が出てしまう恐れもあります。
今回は日経平均を対象としたETFや先物に触れましたが、日経平均以外の指数、TOPIX、債券、REIT、通貨、コモディティ(商品)など数に連動する商品もあります。日本だけでなく海外の株式指数との連動を目指すETFや先物もあります。
文・村瀬智一(RAKAN RICERCAアナリスト)
編集・濱田 優(dメニューマネー編集長)
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