たった一言で物事の核心を突く言葉はたくさんあります。古くからあることわざや、偉業を成し遂げた人が発した言葉などさまざまですが、今回紹介するのは「投資格言」です。投資格言とは、トレンドを追いかけたテクニックとは一線を画し、どのような時代にも当てはまる「投資の本質」を言い当てたものです。
今回取り上げる「素人がプロに勝てるのは●●である」は誰が言ったか分かりませんが、投資の心得として語り継がれています。
さて、●●に入る言葉は何でしょうか?
プロは素早く結果を出すことが求められるから、不自由なこともある
答えは、「時間」です。
格言にある「素人」は個人投資家、「プロ」は証券会社や保険会社など機関投資家のことです。
「プロ」である機関投資家は、個人投資家に比べて資金、情報、人員などの面で優位な立場にあります。特に情報については、プロとアマとでは大きな差があり、「情報の非対称性」としてしばし問題視されます。
ところがプロにはノルマがあり、定められた期限ごとに利益を出さなければなりません。このため、期末になると売り上げをつくるために、持っている資産を売って現金化するなど、目の前の目標達成のために、(長期的には)非合理と考えられる行動もしなければいけません。
一方、「素人」は、得られる情報や動かせる資金に限りがあるものの、当然ノルマはありません。ときには投資を休んだり、数年間から数十年間といった長い時間をかけて投資をしたり、自由に時間を使うことで効果的な投資ができるのです。
このように、「素人がプロに勝てるのは時間である」という格言は、「時間のメリットを存分に活用すれば、素人でもプロと対等に張り合える」ことを表しています。時間を味方につけてしっかりと資産を増やしたいものです。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「老後破産が不安」なら読みたい【特集・老後の備え】
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部)
・もし10年前に米ドル預金を100万円していたら?
・SBI証券と楽天証券どちらで開設する?(外部)
・お金が貯まる?風水・占い記事