コロナ禍で企業の倒産が増えている中、個人でも「自己破産」せざる得ない状況の人も多いようだ。自己破産とは返せなくなった借金(債務)を免除してもらえる手続きで、クレジットカードは発行できなくなるし、使えなくなってしまう。さまざまな支払いをクレカで済ませている人は困るだろう。この場合、どうすればいいのだろうか?
自己破産をするとどうなるか?
自己破産すると借金の返済義務が免除されるほか、取り立てなども止まるが、。個人信用情報機関(CICやJICCなど)に登録されるため(いわゆる「ブラックリストに載る」)ため、一定期間は信用がなくなり、新たなローンを組んだり、クレジットカードを使ったり作ったりできなくなる。
自己破産をしてすぐに新たなローンを組むことはなくても、クレカが使えなくなると困る人は多いだろう。というのも、毎月の固定費の支払いをクレジットカードにしている人が少なくないからだ。
本人名義のクレカはダメでも家族カードなら使える場合がある
それではどうすればいいのだろうか。
基本的には、支払い方法を替えることになるが、クレジットカードをまったく使えなくなるわけではない。
というのも、「家族カード」なら使ったり作ったりできる会社もあるからだ。自己破産した本人ではなく、家族がカードを作り、その家族としてカードを使い続けたり、作ったりできるという。
ただすべての会社で認められるわけではないので、注意は必要だ。
デビットカードやQRコード決済でも対応できる
もし家族カードがない、使えないという場合でも、キャッシュレス決済を続けるには、デビットカードやQRコード決済を利用すればいいだろう。デビットカードなら自己破産した後でも使えなくなるわけではない。そもそも銀行口座に入っている預金残高から引き落とされるため与信審査が不要。使いすぎる心配もない。
またスマホのQRコード決済も審査なしで使える。クレカチャージは使えないが、現金でチャージすればよい。
他にも交通系ICなどの電子マネーも問題なく使える。
クレカの代替手段はたくさんあるが……
日常の支払いをほとんどクレカにしているという人は、クレカが使えなくなると「生活ができない」と焦るかもしれないが、実は家族カードなら使えることなどを知らなかった人もいるのではないだろうか。よく見渡し、よく探せば代替手段はいくらでもある。
ただ自己破産せざるを得なくなった背景には、使い方に問題があった可能性がある。その機会にお金の使い方を見直すべきだろう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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