社会保険料が増えて9月手取りが減る?どんな人が対象?

2022/08/22 17:00

引っ越して通勤手当が増えた人や、家族が増えて家族手当が増えた人は、給料から差し引かれる社会保険料が増えて、手取りが減ることがあります。もらえる手当が多くなれば生活が楽になりそうですが、逆に手取りが減って生活が苦しくなるかもしれません。 通勤手当や家族手当も社会保険料の計算に含まれる 実費で通勤手当が出る会社なら、引っ越

引っ越して通勤手当が増えた人や、家族が増えて家族手当が増えた人は、給料から差し引かれる社会保険料が増えて、手取りが減ることがあります。もらえる手当が多くなれば生活が楽になりそうですが、逆に手取りが減って生活が苦しくなるかもしれません。

通勤手当や家族手当も社会保険料の計算に含まれる

実費で通勤手当が出る会社なら、引っ越して定期券代が変わっても会社が全額負担してくれるので、通勤手当を除いた手取りは変わらないと思いがちです。

しかし、社会保険料が上がって手取りが減ることがあります。給与から天引きされる社会保険料は月給をもとに計算しますが、基本給だけでなく各種手当も含む額で計算するからです。

例えば、協会けんぽ加入者で東京勤務・30代の人なら、通勤定期券代が変わって通勤手当込みの月給が22.5万円から23万円に上がると、社会保険料が3,000円ほど高くなります。つまり、この分だけ手取りが減ってしまうのです。

また、子どもが生まれて家族手当3,000円が出て、月給が22.7万円から23万円に増えるケースなら、保険料が3,000円上がって手当の増額分と相殺されるので、手取りは増えません。

9月に社会保険料が上がって手取りが減ることがある

手当が増えた人でも、すぐに社会保険料が上がって手取りが減るわけではありません。保険料が上がる場合でも、通常は9月からです。

社会保険料は、4月から6月の給料をもとに計算した額を9月から差し引く仕組みになっています。昨年7月以降に手当が増えた人は、今年4月から6月までの給与の計算で反映され、9月から保険料が上がり、手取りが減るかもしれません。

社会保険料が9月分から上がる場合、その月の保険料を当月に差し引く会社なら9月から、翌月に差し引く会社なら10月から手取りが減ります。

かなり前の手当アップが原因で手取りが減る場合があるので、手取り額を勘違いして生活に困らないように、給与明細を受け取ったらすぐに確認しましょう。

文・大垣秀介(マネーライター)
編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
「老後破産が不安」なら読みたい【特集・老後の備え】
初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部)
もし10年前に米ドル預金を100万円していたら?
SBI証券と楽天証券どちらで開設する?(外部)
お金が貯まる?風水・占い記事

記事制作者