職人たちが活躍する建築業界。自分が手がけた建築物が後世まで残り、地図にも載る、モノづくりの醍醐味や楽しさを味わえる業界です。建築業界の職人の間で使われているのが「バチってる」です。
『柱と床がバチってるところがないか確認して』などと使われていますが、この業界用語知っていますか?
「バチってる」は致命的なミスに繋がる
「バチってる」とは、壁などが凸凹であったり、床が平行ではなかったり、柱が垂直ではない状態を指します。語源は、三味線を弾く道具の撥(バチ)だといわれています。撥の形は、平行ではなく末広がりであるため、その様子に見立てて使われるようになったようです。
建物の施工現場では、数ミリや数センチ単位のズレが、最終的に取り返しのつかない大きなズレになる可能性があります。冒頭の『柱と床がバチってるところがないか確認して』は、「柱と床が垂直でないところがないか確認して」という意味です。
世界的な経済回復で建設資材が高騰
2020年以降、建設資材や住宅機器が高騰し、住宅設備はすでに5~10%上昇しています。要因は、コロナ禍で止まっていた経済が動き出し、世界的にインフラや建設投資が再開されたためです。そのため、建設用の木材や鋼材の需要が急拡大し、供給が追いつかず取り合いの状態になっています。
そこにロシアによるウクライナ侵攻や24年ぶりの円安が加速したことで、原油価格が上昇。更なる価格の押し上げ要因となっています。近年の木材価格が高止まりしている状況は、ウッドショックと呼ばれています。一方、鉄鋼価格も値上がりが著しく、鉄骨の国内価格は2年前の約1.5倍ほど。この状況はアイアンショックと呼ばれています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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