「子どもが自立して時間ができた」「夫が定年退職したが、年金だけでやっていけるか不安」といった理由から、60代になってから仕事を探す女性は多い。新たに始めやすい仕事には、どのようなものがあるのだろうか。
1 家事代行
家事代行は依頼主の自宅を訪問し、部屋の掃除や片付け、洗濯、買い物や料理などをする仕事だ。
必ずしも掃除、洗濯、料理のすべてをするわけではなく、「お掃除代行」「お料理代行」のように担当が分かれているケースもある。
家事代行の求人は、未経験で応募できるものがほとんどだ。パートやアルバイトの時給相場は1,200円ほどだが、中には時給が1,500〜2,000円の求人もある。
2 保育補助
保育補助は、保育園や幼稚園で保育士の業務をサポートする仕事だ。学童クラブや児童クラブで、学童保育指導員の業務のサポートをする場合もある。
具体的な仕事内容は、子どもたちの遊びや着替えの手伝い、食事やおやつの準備、昼寝の準備や後片付けなどだ。
未経験・未資格で応募できる求人が多く、子育ての経験があれば歓迎されることもある。パートやアルバイトの時給は1,000円前後だ。
3 清掃スタッフ
清掃スタッフは、商業施設やオフィスビル、ホテルなどでの勤務が一般的だ。年齢を問わない求人が多く、シニアが活躍している仕事でもある。
パートやアルバイトの時給は1,000円前後だ。
チームで清掃する現場もあるが、基本的には1人で黙々と仕事に取り組む。「顧客対応の仕事は気疲れしてしまう」という人に向いているかもしれない。
4 介護スタッフ
介護の仕事は、要介護者の入浴などを手伝う「身体介護」と、要介護者の身の回りの世話をする「生活援助」に分かれる。このうち「生活援助」は、資格がなくてもできる仕事だ。
生活援助の具体的な仕事内容は、食事の配膳や下膳、トイレや洗面所、床の掃除、ベッドメイキングなど。パートやアルバイトであれば、時給1,000〜1,300円で募集している求人がある。
介護の仕事を続けられそうだと感じたら、資格を取得して時給アップを狙うこともできる。
例えば、利用者の自宅を訪問するホームヘルパーは「介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)」という資格が必要になることが多いが、時給2,000円以上の求人もある。「介護職員初任者研修」は、介護関連資格の中で最も取得しやすいとされている。
60代女性はこれまでの経験を活かした仕事を探そう
60代からの仕事探しに不安を覚える人もいるだろうが、資格や年齢を問わず、育児や家事の経験を活かせる仕事は多い。
これまでの経験を踏まえて、取り組みやすそうな仕事を見つけてほしい。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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