入院やケガ、もしもの時に頼りになるのが保険。社会人になったのを機に入った人も多いのではないでしょうか。保険業界では「GNP」という独自の用語が使われることがあるそうです。

「国民総生産（Gross National Products）」を思い浮かべるかもしれませんが、「GNP」は生命保険会社の営業方法を表すことばです。この業界用語を知っていますか？

「GNP」はコミュニケーション重視の営業手法

「GNP」とは、Gは義理、Nは人情、Pはプレゼントの頭文字を取った言葉です。主に保険外交員が、「GNP」を使って人間関係を築き、保険の契約を勝ち取ってくる対面主体の営業スタイルを指します。

しかし、新型コロナウィルスの影響が続く中で、保険の営業方法は対面からオンラインに変化しつつあります。気軽に加入できるネット保険も好調で、「GNP」のようなコミュニケーション重視の営業スタイルは、減少傾向にあるようです。

生保大手の保険料はコロナ前に戻りつつある

2021年度の生命保険大手4社の決算によると、各社とも新規契約から得られる年間保険料は前年度を上回り、コロナ感染拡大前に近い水準に戻りつつあます。保険料の増加率は、日本生命が28.4％、第一生命HD <8750> が36.7％、明治安田生命が10.4％、住友生命が8.1％でした。

保険料が増加した要因は、オンライン営業の強化やアメリカ金利が上昇したことで、外貨建保険の販売が伸びたことが挙げられます。一方で、国内の低金利での運用難やコロナに伴う支払い保険金の増加が業績の下押し要因となっています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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