苦情だけとは限らない?損保業界で使われている業界用語「クレーム」って何?──【ビジネス・業界用語】

2022/09/09 11:00

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自動車保険や火災保険、地震保険など、万が一に備えて入る損害保険。損害保険大手3社の2022年3月期決算は過去最高益でした。コロナ禍でも好調な損保業界には、「クレーム」という業界用語が使われています。 一般的な“苦情”という意味の他に、もう1つ別の意味もあるようです。それは何か知っていますか? 「クレーム」は苦情と保険金

自動車保険や火災保険、地震保険など、万が一に備えて入る損害保険。損害保険大手3社の2022年3月期決算は過去最高益でした。コロナ禍でも好調な損保業界には、「クレーム」という業界用語が使われています。

一般的な“苦情”という意味の他に、もう1つ別の意味もあるようです。それは何か知っていますか?

「クレーム」は苦情と保険金請求2つを表す

「クレーム(claim)」とは、保険が適用となる事故の発生により、保険契約に基づいて被保険者が保険会社に保険金の支払いを請求することです。

被保険者とは、保険の補償を受ける人あるいは、保険の対象となる人で、契約者と同じとは限らず、別人の場合もあります。契約者とは、保険の申込み者で保険料を支払う人です。

損保大手はコロナ禍でも業績好調

大手損害保険グループ3社が2022年3月期の決算を発表しました。各社とも増収増益で、正味収入保険料と純利益は過去最高です。

業界トップの東京海上ホールディングス(HD) <8766> は、自然災害や海外でのイベント中止に伴う保険金の支払いの減少などにより、利益は前年の2.5倍と極めて好調でした。

MS&ADインシュアランスグループHD(三井住友海上火災保険やあいおいニッセイ同和損害保険など) <8725> は、自動車保険の支払いの減少が利益を押し上げました。自動車保険の支払いが減少した要因は、先進安全技術が搭載されているサポカーの普及やコロナ禍での外出自粛により自動車事故の減少が挙げられます。

SOMPO HD <8630> は、急速な円安で海外事業の利益が膨らんでいます。円安が円換算時に10%進むと100億円の利益押し上げ効果があり、2022年4月以降の決算は、利益がさらに上乗せされる可能性があるとしています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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