誰しも自分が亡くなるとは考えたくないものですが、終活には「これだけはやっておかないと残された家族が困る」ということがあります。今回は3つにまとめたので、少なくともそれだけは押さえてはいかがでしょうか。
口座をどこに持っているか伝えておく
銀行や証券などで保有しているすべての口座について家族に伝えておきましょう。もし家族が知らない口座があると、そのまま相続されなかったり、あとから見つかっても修正申告や、遺産分割のやり直しをしなければならなかったりします。
特に最近は紙の通帳を作らず、残高確認など手続きはすべてネットで完結する銀行もあるため、家族が口座に気が付かない可能性があります。
使わない不動産は現金にしておく
使わない不動産は売って現金にすることを考えましょう。相続では、亡くなった人の財産の多くが不動産の場合(現金が少ない)、相続する現金よりも相続税が高くなって、税金の支払いに困る場合があります。
また、亡くなってから不動産を売る方法もありますが、相続税の納付期限は10ヵ月と限られており、急いで売ることになって安く買い叩かれる可能性もあります。
自筆でいいので遺言書を作っておく
資産の分け方を決めた遺言書を、自分で紙に書いたものでいいので作りましょう。どんなに仲のいい子供たちであっても、相続した財産を分ける際には揉める可能性はゼロではありません。
相続税の申告は亡くなってから10ヵ月以内なので、相続で揉めてこの期間を過ぎてしまうと、税の優遇制度が使えなくなるなど損することがあります。
遺言には、公正証書遺言など公的機関で作る方法もありますが、自分で作成した遺言でも効果はあり、相続する人は遺言の内容に従わなければなりません。自分で書けば手間もお金もかからないので、遺言を作っておいて損はないでしょう。
自分を含め、人はいつ亡くなるか分かりません。残される家族のために、絶対に必要なポイントだけでも早めに準備をしてみてはいかがでしょうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
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