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「住宅ローン金利」に上昇の兆し!今、借り換えを検討すべき4つの理由

2022/10/20 07:00

住宅ローンの「変動金利」は最低水準が続いていますが、フラット35の金利が上昇する傾向にあります。特に「変動金利」で“長期”のローンを組んでいる人は、早めに固定金利への借り換えを検討すべきといえます。 「変動金利」の水準は変わらないが「固定金利」は上昇傾向に 住宅ローンで金利上昇リスクのある「変動金利」型を選んだ人は、常

住宅ローンの「変動金利」は最低水準が続いていますが、フラット35の金利が上昇する傾向にあります。特に「変動金利」で“長期”のローンを組んでいる人は、早めに固定金利への借り換えを検討すべきといえます。

「変動金利」の水準は変わらないが「固定金利」は上昇傾向に

住宅ローンで金利上昇リスクのある「変動金利」型を選んだ人は、常に金利動向の注視が必要です。

住宅ローンの金利タイプで「変動型」を選んでいる人の割合は73.9%だそうです(住宅金融支援機構、2022年4月調査)。

たしかに「変動金利」は1995年頃から現在まで、長らく同程度の低水準が続いているので、それもうなずけます。

しかし、「固定金利」であるフラット35の最高金利は年率2.97%で、1月の2.21%から0.76ポイントも上がっています(借入期間21年以上・融資率9割以下)。

今の水準で「固定金利」にできたら将来有利になるかも

フラット35のような長期の「固定金利」型は、「変動金利」型より高めですが、それでもまだ過去最低に近い水準なので、この水準でローンが組めると、将来金利が上がったときでも同じ金利で返済が続けられます。

思わぬ金利上昇で返済額が大幅に増えて家計がピンチになる心配がありません。

「変動金利」が上がり始めてからでは遅い場合も……

一般的に金利が変わるタイミングは、「変動金利」のほうが「固定金利」より遅いためで、今後は遅れて「変動金利」が上がると考えられます。そもそも固定金利は上がっているのに変動金利は変わらないのは、それぞれの基準となる金利が違うからです。

変動金利を利用している人の多くは、「金利が上がりそうなら固定金利への借り換えをしよう」と考えているでしょうが、その時には固定金利はさらに上がっている可能性が高いのです。

借り換えたくてもできない場合がある

それに、借り換えるべきタイミングで先延ばしをすると、金利上昇以外に金融機関の審査を通らないリスクもあります。

たとえば、借り換えの前に転職して勤続年数が足りなくなったり、病気になって団信(団体信用生命保険)に加入できなくなったりすると借り換えができません。フラット35の団信加入は任意ですが、かといって団信なしで住宅ローンを組むのは危険です。

今の変動金利から固定金利に借り換えると返済額も増え、損をしたように感じるかもしれません。しかし、変動金利は常に金利上昇リスクにさらされています。少なくとも固定金利が上昇したこのタイミングで、見直しだけはすることをおすすめします。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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