ひろゆきさんもツイート、年収1000万円では生活に余裕なし!年収1000万円の理想と現実

2022/10/20 10:00

ひろゆき氏がツイッターで「年収1000万を金持ちと言ってる人は低収入の人です」とつぶやき話題になりました。 YouTubeで質問にこたえる形で述べたもので、ツイートでは、年収1000万円では「東京の真ん中で車を持って家族を育てようとすると、ほとんど貯金できない」と指摘、「地方の持ち家で年収600万円+パート100万円の

ひろゆき氏がツイッターで「年収1000万を金持ちと言ってる人は低収入の人です」とつぶやき話題になりました。

YouTubeで質問にこたえる形で述べたもので、ツイートでは、年収1000万円では「東京の真ん中で車を持って家族を育てようとすると、ほとんど貯金できない」と指摘、「地方の持ち家で年収600万円+パート100万円のほうが余裕がある生活ができる」と示唆しました。

この「年収1000万円でも東京の真ん中に住んでいるとほとんど貯金できない」というのは本当なのでしょうか?

年収1000万円は取られるものが多く、もらえるものは少ない

年収1000万円の暮らしに余裕がない最大の理由は、税金や社会保険料などとられるお金の割合が高いことです。

たとえば年収400万、200万円の人と手取り年収を比べてみると、年収1000 万の人の手取りは730~780万円であるのに対し、年収400万円は310~340万円、年収200万円で160~170万です。

年収が200万円から1000万円の5倍になると、取られるものは約7倍に増えてしまうわけです。

割合でみると、年収1000万の場合、手元に残るのが73〜78%しかないですが、年収400万円の人は77.5〜85%。年収200万円なら80〜85%残る計算です。

たしかに、割合は低くても額は大きいのですが、年収が1000万円あると、児童手当や高校無償化、遺族年金などのメリットもなくなってしまいます。

税金や社会保険料など取られるものは多いのに、もらえるものは少ないので、年収1000万円の人は損をすることが多いと言えるのです。

都心に家族で住むなら年収1000万円では足りない

ひろゆきさんの言うとおり、東京の真ん中で暮らして、子供を育てたいと考えた場合、年収1000万円で余裕のある暮らしをするのは簡単ではありません。

子供がいると、3LDKから4LDKくらいに住みたいものですが、東京の中心だと条件がよくなくても家賃は20万円くらいはします。立地のよい高級マンションなら、家賃だけで50万円以上します。年収1000万円を12ヵ月にならすと84万円なので、給料のほとんどが消えてしまうマンションも珍しくありません。

さらに、年収1000万円ともなれば社内でも役職についているなどステータスもあるため、出費もかさみます。部下にごちそうしたり、結婚式でご祝儀を出す機会が多かったりするからです。

そして、周囲にあわせて「子供を私立の学校に通わせたい」「車がほしい」と考えたら、ますます教育費や駐車場代がかさみます。

年収1000万円でそんなにぜいたくしていないのに全然お金が足りない、貯金ができないという人がいても不思議ではありません。

コスパ最強なのは年収700~800万円で田舎に住むこと

とはいえ、収入もそれなりにないと必要なものまで買えなくなるので、ある程度の収入は必要です。最近のあらゆる調査では、幸福度と収入が比例して上がるのは700~800万円までといわれています。

さらに田舎に住めば生活コストもあまりかかりません。東京の真ん中では買えない庭付きの一軒家が手に入ります。自動車など、田舎だからかかるコストもありますが、それを差し引いてもなお、生活にかかるお金は安くできるでしょう。

ただし、「小さい家でも東京の真ん中に住みたい」「税金やたくさん取られても東京がいい」という人もいれば、「収入は少なくてもストレスが少ない生活がいい」という人もいるはずで、大切なのは自分にあった生き方を選ぶこと、選べるようになることです。

まずは自分がどんな生き方をしたいのか、なんのためにいくら稼ぎたいのかをはっきりさせておかないと、こうしたSNSでの言葉にまどわされ続けることになります。

文/編集・dメニューマネー編集部

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