電気料金の値上げが続いていて、安さを武器に新規参入したはずの新電力会社でも、値上げの動きがあります。楽天でんきが「燃料費調整額」を11月から市場連動型に変更して、値上げされる見込みです。
新電力の中でもプランがいろいろあるので選ぶときには注意が必要です。
「市場連動型」は需要ピーク時に値上がりしやすい
楽天でんきが11月から採用する燃料費調整額の「市場連動型」は、電気代の一部が文字通り“市場連動”になるので、電気需要が少ない時期は安くなりますが、ピーク時期は値上がりすることがあります。
楽天でんきの11月からの変更では、どれくらい値上げになるのでしょうか。もしも、猛暑で電力がひっ迫していた2022年8月が「市場連動型」だったとすると、5550円高くなっていたという計算になりました(東京電力エリア、4人世帯)。
市場連動型の料金プランは、ダイレクトパワー、Looopでんきなどが提供しています。基本料金はかからずに使った分だけの従量制で料金単価は短時間で市場価格に合わせて変動します。
なお東京電力などの大手電力や、新電力の一部のプランは「市場連動型」ではないので、燃料費の値上がりの影響は受けますが、料金単価は固定。そこまで安くならないものの、高くもなりません。
「市場連動型」が向いているのはこんな人・世帯
市場連動型プランで電力を安く使えるのは、夕方から夜にかけて電気を使うことの多い家庭や、ピーク時間にあまり電気を使わない共働きの家庭などです。
蓄電池などを導入している場合も、安い時間帯の電力を活用できます。蓄電池とは、要は家庭用の大型のバッテリーです。電気代が安い時間帯に充電しておくわけです。
また使用量の少ない単身世帯などでは、基本料金がかからないメリットが生かしやすくなります。
電力会社・プランを見直すときの注意
今の契約プランが生活スタイルにあっているか確かめるには、契約している電力会社ウェブサイトでシミュレーションしましょう。多くの電力会社を比較できるサイトでは最安のプランを探せます。
乗り換えるとキャッシュバックなどの特典がつく場合もありますが、時間帯や使用量で単価を細かく設定しているプランもあるので単価など条件をきちんと確認しましょう。
ガスとのセット割やポイントがつくケースもありますが、シミュレーションを確認してトータルの支払額が本当にお得かどうか見るようにしましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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