独身の人や、伴侶に先立たれた人は、いわゆる「おひとりさま」の老後を過ごすことになりますが、もしかしたら老後、ありえないほどの貧困が襲ってくるかもしれません。
高齢者のうち、ひとり暮らしをしている人は、男で 35.7%、女で 64.3%となっていることが厚労省の調査で分かっています(2021年国民生活基礎調査の概況)。
他人事ではない、おひとりさまの老後の貧困。老後に貧困に陥らないためには現役時代からどのような対策ができるのでしょうか?
貧困を防ぐための老後資金
貧困を防ぐためには、まとまった老後資金が必要です。
持ち家がない高齢者が家賃5万円の物件に住む場合、平均生活費として月17万3,900円(年間208万6,800円)必要。
たとえば、平均年収400万円の会社員や公務員の場合、38年間勤務して20歳~22歳の間に国民年金保険料を満額払っていたとしても、もらえる年金の見込額は年間163万円しかありません。毎年の生活費が約45万円不足します。
この不足した生活資金を確保するための対策として、次の3つが挙げられます。
対策1 家賃や保険料を見直して貯蓄を増やす
まずは、家賃や保険料を見直して貯金できる家計を目指しましょう。
東京や大阪をはじめとした大都市の中心部に住んでいる人は、郊外や駅から徒歩10分以上離れた場所に住むことで、家賃が月1万円以上安くなる場合があります。
保険料は、独身であれば最低限の医療保険だけで十分です。ただし、車やバイク、自転車を運転する人は万が一のリスクに備えて任意保険に加入しましょう。
このほかに、通信費については格安スマホなどに乗り換えれば安くなる場合もあります。
対策2 ポイ活やアンケート回答などの副業でお金を稼ぐ
勤務先が副業可能なら、副業で稼ぐことができます。お買い物などで効率よくポイントを貯めるポイ活やアルバイトなら比較的取り組みやすいです。
副業は、アンケートへの回答や、入力作業などは、誰でもできて仕事した分だけ稼げます。
また、パソコンがあり、文章力に自信があればWebライターも視野に入れてもいいでしょう。
対策3 NISAやiDeCoで資産を増やす
対策1や2で余裕ができたら、無理のない範囲で資産運用を始めるのも一つの手です。
つみたてNISAなら運用益が非課税になるだけでなく途中でいつでも換金できるので、年齢を問わず始めやすいです。
たとえば、毎月3万円つみたてて、年間利回り3%で10年間運用すれば、400万円以上の老後資金を準備できます。
もし、20代~30代であれば、運用益が非課税になるだけでなく節税メリットもあるiDeCoを始めてもよいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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