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500円でOK?気軽にできる「ワンコイン投資」3つの落とし穴

2022/10/27 07:00

100円や500円から始められる「ワンコイン投資」は、気軽に始められるものの、知らないと損するかもしれない注意点があります。 注意点1 手数料が割高 ワンコイン投資は手数料が割高になる点に注意しましょう。 たとえばSBI証券(SBIホールディングス <8473> )の単元未満株サービス(S株)は、1株から買

100円や500円から始められる「ワンコイン投資」は、気軽に始められるものの、知らないと損するかもしれない注意点があります。

注意点1 手数料が割高

ワンコイン投資は手数料が割高になる点に注意しましょう。

たとえばSBI証券(SBIホールディングス <8473> )の単元未満株サービス(S株)は、1株から買え、1銘柄100円から投資できますが、売却するときに約定代金×0.55%の手数料がかかります(買付の手数料は無料)。

通常の株取引では、スタンダードプランだと、1注文の約定代金が5万円までで手数料片道55円、アクティブプランでは、1日の約定代金合計額が100万円までで手数料0円です。

S株の最低手数料は55円ですが、売買を繰り返せばその分手数料が上乗せされるため、手数料分だけ損になることがありますし、1株あたりの手数料は単元株よりも高い計算になります。

注意点2 購入できる商品・時間が限られている

2つ目の注意点は、商品が少ないため希望の商品を購入できないことがある点です。せっかく投資を始めたのに購入したい商品がなかった、ということもあるようです。

また単元未満株は購入できる時間が決まっており、自由なタイミングで取引ができないのも注意点です。

マネックス証券(マネックスグループ <8698> )の単元未満株の注文受付は当日午前11時30分まで、みずほ証券(みずほフィナンシャルグループ <8411> )は午後1時30分まで、松井証券 <8628> は営業日の午前9時から午後2時30分までと受付時間が短いです。

商品や時間に制限があるので、自分のタイミングで自由に投資したい人には不向きかもしれません。

注意点3 損失が気にならなくなる

ワンコイン投資は損失の額が小さいため、損失額を気にせず投資してしまうことも注意点です。

たとえば1株1,000円で購入した株が800円に値下がりした場合、1回の損失額は200円です。わずかな金額に思うかもしれませんが、10回繰り返すと2,000円、50回になれば1万円の損失です。

目的が投資経験をつけることならともかく、繰り返せば損失は膨らみます。またワンコイン投資はまとまった利益が出るまで時間がかかるので、損失を数回繰り返すほど利益が出るまでの道のりも長くなります。

いくらワンコイン投資が少額で気軽に始められるといっても、投資である以上リスクはあります。それを忘れずに取り組みましょう。

文・山田千景(ライター)
編集・dメニューマネー編集部

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