K-POPや韓国映画・ドラマなど韓国カルチャーが日本を席巻していますが、コロナ禍が落ち着いて海外旅行が解禁される中で、いわゆる美容整形のために韓国に行く「整形ツアー」の利用者が増えています。韓国は“整形大国”とも呼ばれ手術費用が安いのですが、注意点もあります。

韓国の美容整形は日本より安い？

韓国の美容医療情報アプリ「カンナムオンニ」によると、アプリを経由して日本からの韓国クリニックの予約件数が、1年で10倍に増えたそうです（2021年9月から22年9月）。

もともと韓国は日本よりも施術料が安く、整形大国とも呼ばれていました。コロナ禍で渡航者が一時的に減っていましたが、ここにきて予約・利用者が増えているのです。

たとえば目元をぱっちりとした印象にさせる「二重切開」は、日本では20～30万円が相場ですが、韓国では10万円ほどで受けられるところもあります。

小顔に見せるために頬骨を削る手術は、日本では80～180万円ですが、韓国では20～70万円ほどで済みます。

ただし内容によっては日韓で費用がほぼ変わらないものもあります。

手術以外のお金はいくらかかる？円安の影響は？

整形ツアーでは施術以外のお金もかかります。たとえば飛行機代は、格安航空会社（LCC）で片道2万円～2万5,000円ほど。これにホテル代や食費などもかかります。

また病院や旅費を別々に手配するのではなく、指定のクリニックの利用で手術代が10～20％ほど安くなるお得なツアーもあるようです。

円安の影響も気になりますが、重要なのは日本円と韓国ウォンのレートです。レートが良いタイミングを選んだり、飛行機が安いオフシーズンや平日に予約したりすると節約できるでしょう。

整形ツアーの注意点──「想定より高額になった」「イメージが違った」

海外での整形手術での注意点としては、想定よりもお金がかかってしまうことや、言語の違いから意思の疎通がうまくできずイメージ通りにならないことがあるようです。

カウンセリングや通院、ダウンタイムが必要な手術では滞在費がかさみますし、通訳が必要だとさらに費用がかかる点にも注意が必要です。

とはいえ、「イメージと違う」というケースは、日本で手術を受けた場合にも起こり得ます。手術を受ける以上、リスクはあるので、そうした点も十分踏まえた上で決めたいところです。

音楽や映画・ドラマのみならず、メークやファッションも“韓国っぽい”ものが人気になっています。「韓国文化を楽しみながら、憧れのK-POPスターのようになりたい」と考え、美容整形ツアーを利用する人の数は、これからもっと増えるかもしれません。

文・佐々木美紀（ライター）
編集・dメニューマネー編集部
画像・kitthanes / stock.adobe.com（画像はイメージです）

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