マイホームは人生の中でも指折りの高い買い物で、しっかり計画して買ってもその負担は重く、老後の生活を苦しいものにしてしまう可能性があります。
実際に、新型コロナウイルスの影響で、住宅ローンの返済期間を伸ばしたいという相談が増えています。2020年4月までに、住宅金融支援機構に寄せられた相談件数は累計1,387件だったのが、翌月5月には、2,265件に跳ね上がっています。計画して組んだはずの住宅ローンなのに、返せなくなりそうだという人は多いのです。
それでもマイホームをあきらめたくないという人は多いでしょう。老後破産に陥らずに、家を買うには次の3つを検討しましょう。
方法1 中古物件を買う
新築を避けて中古物件を買うと、借り入れ資金が1千500万~2000万円程度少なく済みます。
ただし、極端に古い物件は安い反面、修繕費が高くなる傾向があるため物件選びには注意しましょう。
方法2 高く売れそうな物件を買う
たとえ「終の住処」と考えて買っても、引越す可能性も考え、高く売れそうな、“リセールバリューが高い物件”を選びましょう。ローンの問題だけでなく、転勤や家族の都合で住み替える可能性はあります。
たとえば東京都心や大都市の中心部で、駅から徒歩10分圏内のマンションだと理想ですが、新築マンション価格は大きく上昇しており、手が出る人は少なそうです。
今から高く売れそうな物件を選ぶには、複数の不動産業者とやりとりして、情報や知識をしっかりつけること、物件を決めるまでにある程度時間がかかることを覚悟しておきましょう。
方法3 賃貸併用住宅を建てる
一つの建物に住居用と賃貸用の部屋がある賃貸併用住宅にすれば、家賃収入も期待できますし、不動産投資用のローンより金利の低い住宅ローンを借りられるため、金利負担が軽く済みます。
銀行によって住宅ローンが借りられる要件は異なるため、よく比較検討しましょう。また借り手がつかないといったリスクもあります。
住宅の購入は不動産投資でもある
マイホームの購入は「夢の実現」という側面もありますが、数千万円も借りる「投資」でもあります。
収入に見合わない物件を買ったり、無理な返済計画をたてたりすれば、破産もあり得ますし、買った時はよくても、収入が減ったり仕事を失ったりすれば、返せなくなるかもしれません。
将来何が起きるかは誰にも分からないので、売却や長期的な運用も視野に入れて決めましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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