口座の開設がネットで可能になり、複数行を使いわける人が増えています。キャッシュレス化も進み、銀行に足を運ぶ機会は減りましたが、ローンや資産運用の相談など窓口での対応が必要なケースも多く、いつも混雑しています。
ときには「日本茶」が必要なお客様もいるようですが、大口客ではないようです。行員が使っている業界用語ですが、詳しい意味を知っていますか。
「日本茶」はおもてなしの意味ではない
「日本茶」とは、不審な人物や迷惑なお客さまを指します。窓口に銀行強盗やタチの悪いクレーマーのようなお客さまが現れたときに、「日本茶、お願いします」とほかの行員に伝えることで、相手に気づかれずに、助けや応援を求めることができます。
警察庁の発表によると、金融機関強盗の件数は2001年の229件がピークで、2021年には9件まで減っています(日本防災通信協会調べ)。要因は、高精度の防犯カメラの設置や銀行の防犯態勢の強化、警察の検挙率の高さが挙げられています。
一方で、オレオレ詐欺やフィッシング詐欺などの特殊詐欺が増えているため、行員は被害者を見逃さず未然に事件を防げるように研修などを行っています。
銀行口座は2つ以上持つのが主流
マイボイスコム株式会社が2021年4月1日~5日に行った「銀行の使い分け」に関するインターネット調査の結果を発表しました。(回答数:10,054件)
銀行口座を3個所有している人は23%と最多で、5個以上所有している人は3割強をしめていました。また、複数口座所有者の85%が貯蓄や利便性、引き落としやチャージ用など、用途に応じて銀行口座を使いわけています。
貯蓄以外で利用しているサブバンクは、振込み用には新生銀行、ネット決済用にはPayPay銀行・楽天銀行、クレジットカード引き落とし用には、イオン銀行が多く使われている傾向がありました。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・そろそろ締め切り!「ふるさと納税」の基礎知識
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部)
・11月までに年収を調整しないと税金が高くなるかも?
・積立NISAを始めるタイミングは2022年がベスト?(外部)
・お金が貯まる?「風水・占い」特集