最近、NISAの非課税期間が終わる通知がきて、ロールオーバーをするか迷っている人もいるのではないでしょうか。一般NISAは非課税期間の5年のため、2018年から始めている人はそろそろ5年が経ちます。その後は「課税口座」へ移すか、翌年の「新たな非課税口座」へ移管するか(ロールオーバー)選ばなければいけません。
ロールオーバーはすなわち、非課税期間を延長するということですが、これには見逃せないメリットがあります。
5年間で得た利益も含められるので枠が120万円以上になる
一般NISAの年間の入金額は120万円ですが、ロールオーバーは、NISAで増えた分のお金も一緒に繰り越せるため、実質120万円以上でNISAを使えます。
たとえば、120万円でNISAを始めた人が5年後に140万円まで増えた人がロールオーバーすると、繰り越せる額は140万円なのです。
投資額が大きいほど利益の金額が大きくなり、非課税のメリットも大きくなります。投資先を変えたいなどの希望がなければ、ロールオーバーするのがよいでしょう。
一般NISAの非課税期間は5年ですが、ロールオーバーすればさらに5年運用できるので、期間は計10年です。長期運用を考えているなら、期間が5年増えるメリットは大きいといえます。
注意点は2つ「忘れると課税される」「新NISAでルールが変わる」
ロールオーバーしようと考えている人が注意すべき点は2つあります。
ロールオーバーは金融機関への届け出が必要で、もし忘れると、自動でNISA口座から課税口座へ移ってしまい課税されてしまいます。
もう一つの注意点は、2024年からNISAのルールが変わることです。変更点としては、今の120万円までの上限とするルールから、20万円をつみたて、102万円は一括購入で合計122万円まで買えるようになる点です。
それまでNISAで持っていた銘柄のロールオーバーも可能ですが、ロールオーバーする金額が122万円よりも少ない場合、まずはつみたての枠から使う必要があります。
たとえば、110万円をロールオーバーする場合に残りの12万円分はつみたてで使わなければいけません。つみたて部分は、使える銘柄が金融庁の定めた投資信託のみなので、買いたい銘柄がない可能性もあります。
ロールオーバーは、金融機関ごとに期限も決められており、遅れるとロールオーバーできない可能性もあります。早めにロールオーバーするかどうか決めておきましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・そろそろ締め切り!「ふるさと納税」の基礎知識
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部)
・11月までに年収を調整しないと税金が高くなるかも?
・積立NISAを始めるタイミングは2022年がベスト?(外部)
・お金が貯まる?「風水・占い」特集