女性に人気のインテリアスタイル「シャビー」 。内装や家具だけでなく、100円ショップで扱っている雑貨や小物などにも取り入れられています。 インテリア業界では、オシャレなイメージを表すことばとして使われていますが、ビジネスシーンでは、「シャビーな待遇」などのように、ネガティブな使い方をしています。

英語が語源ですが、詳しい意味を知っていますか。

「シャビー」は「シャビーシック」の略語

「シャビー」とは、もとは英語の“みすぼらしい”、“粗末な”などを表す“shabby”が語源の言葉ですが、インテリア業界では、ネガティブな意味はありません。

1989年にイギリス出身のレイチェル アシュウェルがカリフォルニアで作ったインテリアブランド名の「SHABBY CHIC（シャビーシック）」を略したことばです。

同ブランドのコンセプトは、クラシカルで上品な雰囲気のテイストで、世界中で注目されました。その影響で、インテリア業界では、白を基調としたアンティーク調のインテリアスタイルを「シャビー」や「シャビーシック」と表現するようになりました。　

“使い込まれた味わいがある”といったようなニュアンスが含まれる場合には、「シャビー〇〇」などように使われます。たとえば、壁・床・天井、家具類などをあえてペンキが剥がれているような塗装をしたり、サビついているように見せたりする技巧が流行っていますが、これを「シャビー加工」といいます。

本来「シャビー」はネガティブな意味合いが強いことば

一方で、「シャビー」は、英語の意味どおり否定的な使われ方をすることもあります。ビジネスシーンでは、“冴えない”や“しょぼい”などを表す言葉として使われています。冒頭の「シャビーな待遇」は、“お粗末な待遇“を意味しています 。

文/編集・dメニューマネー編集部

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