ENEOS、出光、コスモ石油といえばガソリンスタンド。1919年に第1号店が東京駅前に建設され、 もっとも多い年で全国に6万店以上が営業していました。近年では、“サービスステーション(SS)”と呼ばれ、給油だけでなくさまざまな商品やサービスを提供しています。 なかでも消耗品の「TBA」の販売に力を入れているようですが、この業界用語を知っていますか。
「TBA」は定期的に取り替えが必要な部品
「TBA」とは、ガソリンスタンドで販売されている商品の頭文字を取った言葉です。Tは“タイヤ”、Bは“バッテリー”、Aは“アクセサリー類”を指しています。
近年は、若者の自動車離れや電気自動車・次世代自動車などの普及で、ガソリン消費量が減っているため、 「TBA」などの消耗品の販売は重要な収益源となっています。
ガソリンスタンド数は減少傾向
資源エネルギー庁によると、1996年度末のガソリンスタンド数は全国に6万421カ所ありましたが、2020年度末は2万9,005カ所とほぼ半減しています。
主な外的な要因は、人口の減少や車の燃費性が能向上したことによるガソリンの需要減、他店との価格競争の激化などが挙げられます。内的な要因としては、経営者の高齢化や後継者不足、労働者不足などです。また、政府が2035年までに新車販売の100%を電気自動車にすることを表明しているため、今後もガソリンスタンドにとって厳しい状況は続きそうです。
一方で、一部のガソリンスタンドは、多角的な経営に乗り出しています。例えば、新たなビジネスとして、カーリース、レンタカー、 新車・中古車販売、保険販売、車検鈑金に参入したり、コンビニやカフェを併設したり、EVスタンドや水素スタンドを設けるなど、脱ガソリン化経営を進めています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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