1980年代のアメリカで女性の権利獲得運動を機に広まった概念「エンパワーメント」。現代では、企業経営にも取り入れられています。 社員の能力開花や生産性の向上に必要な考え方といわれ 、星野リゾートは、いち早くから導入し、成功した企業の一つです。「エンパワーメント」は、英語が語源のことばですが、詳しい意味を知っていますか。
英語の“empower”(力や権限を与える)が語源
「エンパワーメント」とは、企業活動や教育、社会運動などにおいて、個人や組織に力や権限を与えることで、 結果的に自律性を促したり、潜在能力を開花させたりすることにつながるという考え方です。特にビジネスにおいては、“権限委譲”や“能力開花”と訳されています。
現在の企業経営は、AI技術の進歩やグローバル化によりスピーディーな判断力が必要とされています。そのため、意思決定をスムーズに行うために、「エンパワーメント」を導入し、上層部が持つ権限の一部を現場に委ねることで、時代に沿った柔軟な運営が可能になります。
また、若手や中途人材を経営の各段階に参加させて早い時期から裁量を持たせることで、次世代リーダーの育成にもつながります。
星野リゾートは日本における「エンパワーメント」の先駆者
星野リゾートは、早くから「エンパワーメント」を組織全体に浸透させて、成功を収めた企業です。 社長・星野佳路氏は、“信念を持って、従業員を信じることを貫く”ことを念頭におき、多くの人事異動を立候補に委ね、全社員が自律的な働き方ができるような組織改革を行いました。
その結果、従業員一人ひとりがオーナーシップを持ち、国内屈指のリゾートホテルとなりました。今でも、躍進は止まらず、2022年11月〜2023年の間で、6施設の開業、1施設のリニューアルオープンを予定しています。さらに、2023年4月には、初の海外進出となる“星野リゾート・リゾナーレ・グアム”がグランドオープンします。
文/編集・dメニューマネー編集部
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