毎月会社からもらえる給与明細ですが、支給額だけ見て、ほかの項目を見ていないと損しているかもしれません。転職や残業時間の増減によって社会保険料や税金が変わっている可能性があるからです。給与明細には、必ずチェックしておきたいポイントが3つあります。
ポイント1 残業代に間違いがないか
残業代は、労働の日時によって最低割増率が異なります。平日の残業は時間外手当といい、残業代は1時間あたりの賃金の25%です。週1日の法定休日や22時以降に労働した場合には、それぞれ休日手当が35%、深夜手当が25%です。
休日や深夜の労働がある人は、休日手当や深夜手当が加算されているかどうか確認しましょう。また、手書きのタイムカードで管理している会社では、残業時間の計算ミスによる間違いもあるので注意しましょう。
ポイント2 毎年9月の社会保険料がどうなっているか
毎年9月は社会保険料が切り替わるタイミングです。昇進や昇給で給与が上がった人、給与が変わらなくても4月~6月の残業が多かった人は社会保険料が上がる可能性があります。
また、転職した場合は会社が加入している健康保険組合や協会けんぽによって健康保険料が変動します。転職した人は直近の給与明細に記載されている「健康保険」を確認しましょう。
ポイント3 ふるさと納税をした人は毎年6月の住民税が控除されているか
前年にふるさと納税をした人は、6月の住民税は必ず確認してください。
住民税については、会社からもらえる「住民税決定通知書」でふるさと納税により控除された金額を確認できます。通知書で間違いがなければ問題はないと思いますが、念のためチェックしておきましょう。
もし間違っている場合は早めに申告を
本来もらえるはずの給与より少ない場合、未払いの給与は5年以内に請求しないと権利が消滅します。多い場合は、社会保険料や税金が増えます。
給与の間違いに気づいたら、遠慮せずに会社に申告しましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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