「1年間も無駄に保険料を払ってたなんて……」
東京都在住の30代女性は、スマホを修理に出した時、自分が月々、600円保険料を払い続けていたことに気づきました。4年前にスマホを買った時に故障保険に入ったものの、その時払った保険料が対象になっていたのは、最初の3年分。その後1年については、知らず知らずのうちに保険料を払っていたといいます。
女性は保険会社に電話しましたが、「契約書上、お客様から申し出ない限り解約はできないし、支払った保険料も返金できない」と言われ、悔しい思いをしたと話します。
約40%の人が購入条件を理解できないまま契約
国民生活センターには、スマホ購入時の契約のトラブルに関する相談が年間2万件以上も寄せられているそうです。
スマホを買う人の38.7%、つまり4割近くが「購入条件を理解できないまま契約をしている」といいます(消費者庁調べ)。
冒頭の女性の場合、自分が保険に入っていることをしっかり把握していたなら問題はなかったでしょう。スマホが壊れることもあり、保険自体は不要というわけではありません。
悪質な業者も中にはいる
スマホ契約はキャリアショップ以外にも、いろいろなところでできることもあって、中には契約をとるために実質0円」や「最安値」など言葉巧みに誘導して追加のオプション契約まで結ばせるところがあります。
たとえばスマホを買いたいだけなのに、他の契約も同時に結ばせるというもの。割引などを受けるためにWi-Fiのレンタルや訪問サポート、ニュースアプリなどのオプション契約をセットにしていたり、自宅の光回線の契約にしたりといったものです。
また、契約した後、しばらく経ってから困ることもあります。たとえば保障期間が切れているにも関わらず保険料を払わせ続けたり、解約しにくくするためにウェブページを複雑にしたり、コールセンターにつながりづらくしたりする手口もあるといいます(国民生活センター調べ)。
スマホに限らずなにかを購入したあとは、ときどき明細やクレジットカード、口座振替の明細を確かめて、身に覚えのない引き落としや定期購入をしていないか見直しをしてみましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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