直接金融の代表といえば証券会社。国や企業が資金調達の手段として、証券(国債、社債、株式等)を発行する際に、投資家との仲介役を担っています。また、すでに発行済みの証券を流通市場で売買する際の取りつぎも行っていますが、ときには、「お化粧買い」と思われる注文があるようです。ある特定の時期に多く見られる注文ですが、この証券用語を知っていますか。
「お化粧買い」は“ドレッシング買い”とも呼ばれる
「お化粧買い」とは、年金基金などの機関投資家や投資信託などの運用機関が決算期末や月末などに保有資産の時価評価額を上げるために、買い注文を入れることを指します。
運用を委託している顧客は、運用成績をみて今後新たに資金を追加するのか、逆に解約するのかを判断するため、運用者はできるだけ評価額を上げて印象を良くしておく必要があります
そのため、保有銘柄に買い注文を入れて、株価を上げたり、株価の下落を支えたりしているといわれています。しかし、必ずしも「お化粧買い」が成功するとは限らず、実際にそのような意図がある注文なのかを外部が客観的に判断するのは難しいです。
日本では直接金融より間接金融の割合が高い
資金の取引が行われる金融市場は、直接金融の他に間接金融などいくつかに分類されています。
直接金融とは、国や企業(お金を借りる人)が証券を発行し、投資家(お金を貸す人)に直接買ってもらうことで、銀行などの第三者を挟まずに、資金の提供を受けることをいいます。発行もとは、その見返りとして、投資家に配当金や利息を支払います。
間接金融とは、お金を借りる人が銀行など第三者を介して、お金を貸してくれる人から借り入れることです。主に企業が受ける銀行融資があたり、企業が借りる資金は、銀行に預けられている預貯金であるため、企業が間接的に預金者からお金を借りることなるため、そう呼ばれています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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