年末調整の記入ミスに注意!税金が高くなる間違ったやり方

2022/11/12 11:00

年末調整の書類に自分や家族の年収見積額を書く際に、年収とはいつの期間の収入なのか、交通費は含むのかなど、正しく理解していないと誤った額を書いてしまうことになります。間違って高い金額を書いて勤務先に提出したら、税金が高くなるのでしょうか。 12月末までに実際に振り込まれる金額で年収を見積もる 見積額に含める金額は年内に実

年末調整の書類に自分や家族の年収見積額を書く際に、年収とはいつの期間の収入なのか、交通費は含むのかなど、正しく理解していないと誤った額を書いてしまうことになります。間違って高い金額を書いて勤務先に提出したら、税金が高くなるのでしょうか。

12月末までに実際に振り込まれる金額で年収を見積もる

見積額に含める金額は年内に実際に支払われた金額なので、12月に働いた分が1月に振り込まれるなら、今年の年末調整では見積額に含めません。

配偶者の年収が150万円の壁を超えて自分の税金が高くなるか、気になる人もいるでしょうが、配偶者の年収見積額には12月の給料日に振り込まれる分まで含めます。

通勤交通費や傷病手当金、出産手当金は見積額に含めない

通勤交通費は月15万円までなら、所得税がかからず非課税です。通勤定期代が会社から支給される人の多くは月15万円以内でしょうから、定期券代は見積額に含めなくても問題ありません。

病気やケガで休んで傷病手当金を受け取った場合や、産休で出産手当金を受け取った場合も、税金の計算では対象外です。

見積額と実際の収入額に違いが生じたら会社担当者に連絡する

年末調整の書類を提出した後、配偶者の実際の年収が見積額と異なることがあります。税額が変わる場合があるので、判明した時点ですぐに勤務先の担当者に連絡しましょう。修正が間に合うか、自分で確定申告をして修正するか、担当者の指示に従って対応します。

例えば、配偶者の年収見積額を153万円と書いて11月末に提出したものの、12月の給料日に振込額を確認したら年収が149万円になり、150万円の壁を越えなかった場合はどうなるのでしょうか。

年収400万円・所得税率5%の人なら、所得税が1,000円安くなります。所得税を計算する際に所得から引ける額(配偶者特別控除額)が2万円増えるので、税率をかける前の金額が2万円減って「2万円×5%=1,000円」だけ安くなるからです。

年末調整書類の修正が間に合わない場合でも、確定申告をすれば税金が安くなるので忘れずに申告しましょう。

文・大垣秀介(マネーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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