どんな意味?「リバースモーゲージ」──【ビジネス・カタカナ用語】

2022/11/15 11:00

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新しい年金の形「リバースモーゲージ」(リバースモゲージ)。民間の金融機関だけでなく、公的機関でも扱っています。自宅を所有しているが現金収入が少ないという高齢者世帯が自宅を手放すことなく収入を得る手段です。近年では、子どものいない老夫婦や子どもが独立して既に持ち家を持っている場合に起きる空き家や遺産問題の対策としても需要

新しい年金の形「リバースモーゲージ」(リバースモゲージ)。民間の金融機関だけでなく、公的機関でも扱っています。自宅を所有しているが現金収入が少ないという高齢者世帯が自宅を手放すことなく収入を得る手段です。近年では、子どものいない老夫婦や子どもが独立して既に持ち家を持っている場合に起きる空き家や遺産問題の対策としても需要がある制度ですが、詳しい意味を知っていますか。

「リバースモーゲージ」は自宅を担保に借りた資金を年金としてもらう

「リバースモーゲージ」は、シニア世代が自宅(持ち家)を担保にして、銀行など民間の金融機関から融資を受け、その資金を年金という形で受けとる年金制度です。住宅ローンとは逆で、借り入れた資金を最後にまとめて返済する仕組みです。

融資を受けとる方法は、毎月一定額を受けとる“年金タイプ”や、一括で受けとる“一括タイプ”、定められた枠内で希望の金額を適宜受けとる“都度融資タイプ”など、金融機関によって選択肢はさまざまあります。

毎月の返済は、融資額に対する利息のみを契約が満了するまで毎月払い続けます。融資資金の返済は契約者が亡くなった時点で金融機関が契約者の資産(住宅や不動産など)を売却することで、一括返済が行われるシステムです。(返済方法は金融機関によって異なります)

長生きリスクや金利上昇リスクがある

リバースモーゲージのリスクは、契約者が長生きをして予定の融資限度額の上限に達してしまった場合、手持ち資金で利息の支払いができなくなれば、契約者が存命でも自宅を競売にかけられて失う可能性があります。また、景気が上向き、市場金利が上がった場合は、毎月の支払い利息も連動して増えていくため、支払いの余力を残しておく必要があります。

なお「リバースモーゲージ」は、地方自治体の社会福祉協議会が実施している公的な制度もありますが、上記のような民間のものと条件等がかなり異なるため、確認が必要です。

文/編集・dメニューマネー編集部

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