どんな意味?「アセスメント」──【ビジネス・カタカナ用語】

2022/11/20 08:00

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「環境アセスメント」や「人材アセスメント」などのように、名詞とともに使われる「アセスメント」。特定の対象に対して、適切な行動や対応を取るために、必要不可欠な作業といわれています。英語が語源となっている言葉で、「アセス」と略されることもあります。ビジネスや福祉の現場で使われていますが、詳しい意味を知っていますか。 「アセ

「環境アセスメント」や「人材アセスメント」などのように、名詞とともに使われる「アセスメント」。特定の対象に対して、適切な行動や対応を取るために、必要不可欠な作業といわれています。英語が語源となっている言葉で、「アセス」と略されることもあります。ビジネスや福祉の現場で使われていますが、詳しい意味を知っていますか。

「アセスメント」は客観的に評価・査定する

「アセスメント」は、英語の(人や物の)評価、判断を表す“assessment”が語源の言葉です。ある対象や事象が周囲に及ぼす影響を客観的に評価することを指します。

たとえば、開発が環境に与える被害の程度や範囲を事前に予測して代替案を提案したり、対策を施した場合の状況を予測したりすることを「環境アセスメント」といいます。国や企業が、事業を計画している段階で経済的な利益だけでなく、公害や自然破壊など環境に与える不利益を評価に取り入れることで、さらなる環境悪化を防ぐ取り組みです。

また、福祉や介護の現場では「課題分析」といわれ、ケアマネージャーが要介護者やその家族が必要な支援や抱えている課題を明確にすることを指します。

「人材アセスメント」は人事における評価

近年では、「アセスメント」は人事査定でも使われることが増えています。「人材アセスメント(Human Assessment)」と呼ばれ、企業内の組織に特定の人材を配置・起用または育成する際に、第三者が事前に適性であるかを客観的に評価する制度です。

能力やスキルだけでなく、行動や言動、態度に至るまで、さまざまな条件を満たしているかを客観的に分析することで、適材適所へ人材の配置がスムーズに行えるようになります。

導入の背景には、終身雇用制度の崩壊で優秀な人材が能力のミスマッチなどで流出したり、人材不足で採用の激化が起きていたりすることが挙げられます。そのため、「アセスメント」による適正な人員配置の重要性が高まっています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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