日本に「マクドナルド」を持ち込み、ハンバーガー文化を根付かせた人といえば、日本マクドナルドホールディングス 〈2702〉 創業者の藤田田(デンと発音)氏。
藤田氏は東京大学在学中、GHQで通訳をしていました。そこでユダヤ人と出会い、お金に対する考えかたなどについて多くの影響を受けたとされています。「ユダヤの商法」などのビジネス書も出版しています。
今回取り上げる「ビジネスの生存競争では、●●のよい方が生き残るのです」は「月刊食堂」1988年8月号の藤田氏へのインタビューからの引用です。●●に入る言葉は何か、分かりますか?
答えは、「効率」です。
日本マクドナルドの創業は1971年です。銀座三越の1階に日本初店舗を出し、初日で100万円以上を売り上げました。当初、米マクドナルドは郊外に出店するようアドバイスをしましたが、藤田氏には「流行は銀座から広がる」という信念がありました。
店舗が増えれば仕入れが安くなるため、まずは100店舗を目指し、およそ5年でこれを達成。2022年10月時点で2,954もの店舗があります。なお、カフェチェーンでもっとも店舗数が多いスターバックスは1,771店舗、ファミリーレストランの「ガスト」は1,321店舗です。
ファストフードはファミリーレストランと競合をしますが、「効率の良さ」はファストフードが圧倒的です。忙しい生活を送るなか早くて安い、しかもドライブスルーで商品を受け取れるマクドナルドは藤田氏の読みどおり人々に受け入れられました。
一方、採算がとれない店舗はどんどん閉め、売れるところへ人材を集めることも行ってきました。「ビジネスの生存競争では、効率のよい方が生き残る」とは、常に日本一の効率を目指した藤田氏から学ぶ経営哲学のひとつです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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