コロナ禍でオンラインフィットネス市場が急拡大しており、「パーソナルトレーナー」が人気だ。市場規模は2019年の2.4億円が2025年には8.4億円となっている。。運動不足解消、感染防止、自宅でのマンツーマンレッスンを割安な料金で提供できることが最大のメリットで、副業でトレーナーを始める人もいるが、果たして儲かるのだろうか?
どれくらい儲かる?費用はどれくらい?
オンラインレッスンは、ウェブ会議機能を利用して行われ、会員はレッスン回数や時間に応じた料金を支払う。会費は月額1000円程度から、3万円や5万円以上するものもあっていろいろだ。その他、入会金が1万円程度必要なところが多い。
費用が高いのは、食事を含めた指導もしてくれるなど、まさにパーソナルなトレーニングを受けられる場合だ。逆に、配信で指導を受けるだけなら数千円で受けられるところもある。
そもそも一般的なスポーツジム・フィットネスジムは毎月1万円程度から通えるが、パーソナルトレーナーに個室で個別にトレーニングしてもらうなら数万円はかかる。それと同じで、オンラインで受けられるレッスンでも、パーソナルな内容になるほど高くなるのは当然だろう。
平均的な月額料金は1万円から3万円程度のようだが、たとえば一人3万円の会費なら、30人確保すれば90万円、1万円でも30万円の売り上げとなる。
支出面は、オンライン環境が整っていて自宅をスタジオにすれば、コストはフィットネスの器具が必要だ。しかし、マシンやバーベル・ダンベルなどの重量物を使うレッスンはオンラインではあまり行われない。会員の家にそうした器具はないし、事故の危険性もあるからだろう。このためか、一般に、ヨガやピラティス、ストレッチのように、マットなどがあれば足りるレッスンが多いようだ。筋トレでも自重や体幹トレが多い。
人件費は自分がトレーナーをすればかからない。またトレーナーの資格はいくつかあるが、開業するにあたっては必須ではない。
課題は会員集め。副業で始めるのはハードル高め
一番の課題は言うまでもなく会員の確保だ。広告を出したり、口コミで集めたりする必要がある。無料体験をしてもらうなどの工夫も欠かせない。
なんとか参加者、初心者を集めても、続けてもらえなければ売り上げは途絶えてしまう。会員に成果を感じてもらったり、オンラインサロンを設けて会員との交流を図ったりといった、モチベーションの維持も重要なポイントだろう。
平日は会社員として働き、副業として週末だけ働いている人もいるようだが、実際に副業・兼業でやるのは難しいだろう。
もともとジムなどに勤めていて、パーソナルレッスンを提供していた人がファンを連れて独立するとか、SNSにトレーニングの動画やコンテンツを提供していて、フォロワーが多い人であればその限りではないが、一般の会社員がいきなり始めるのは現実的ではない。
トレーナーとしての実力はさることながら、集客や会員維持のためにSNSやブログなどで積極的な配信ができる人でないと続けられない。
いずれにせよ「自分のファンをどれだけ獲得できるか」が成否のカギといえる。
文/編集・dメニューマネー編集部
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