北海道・札幌で納骨堂を運営していた宗教法人が経営破たんし、「急に遺骨の引き取りを求められた」「返金されない」「遺骨を引き取れない」などのトラブルが起きています。管理しやすさなどからお墓以外の、納骨堂やマンショタイプのお墓──いわゆるお墓マンション──に申し込む人が増えているようですが、北海道のケースのようなトラブルもあるため注意が必要です。
なぜ新しいタイプのお墓が増えているのか?お墓マンションとは
一般墓以外のお墓以外の納骨堂などを選ぶ人が増えているのは、「お墓の跡継ぎがいない」「安くて管理がしやすい」「永代供養が付いている」などの理由です。
その中でも最近増えているのが、マンションタイプのお墓です。納骨堂の一種で、ICカードをかざせば自動的に骨箱が参拝ブースに出てきて、お墓参りができる新しいタイプのお墓です。
メリットとしては、大きな土地が必要ないため比較的アクセスがよいことや、セキュリティも整っていること。掃除の必要もなく、費用も一般のお墓と比べる割安なことなどです。
お墓マンションにはメリットも多いがデメリットもある
魅力の多いお墓マンションですが、デメリットもあり、それは「納骨できる数に限りがある」「ICカードなしではお参りができない」「お墓がなくなるリスクがある」などです。
また札幌のようなトラブルも心配です。このケースでは、遺骨を引き取りたくても施設に鍵がかかって入れないといいます。
新しいタイプのお墓のトラブルに巻き込まれないために
お墓マンションに限らず、お墓を選ぶ際には、費用などのメリットだけで選ぶのではなく、万が一のリスクと対処法を理解したうえで、しっかりとした業者を選ぶことが大切です。
北海道のケース以外にも、納骨堂が経営不振で閉鎖された事例があります。運営歴やクチコミを調べたり、実際に現地を訪れて見学、質問をしたり、いくつかの業者を比べたりするとよいでしょう。
そのほかにも、建物が老朽化したときに追加費用はかかるのか、万が一お墓がなくなってしまったときはどうなるのか、土地の権利関係はどうなっているのかなど、細かい疑問を洗い出したうえで、契約前に解消しましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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