何の略?「シャープ」──【経済・金融の略語】

2022/11/24 07:00

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シャープ <6753> といえばAQUOS。液晶テレビを代表するブランド で、近年ではAndroidスマホのディスプレー用として需要が高く、国内トップシェアを占めています。 同社は、ヘルシオシリーズなどの調理家電が好調な総合電子機器メーカーですが、 実はこ「シャープ」は略称です。 早川式繰出鉛筆”はアメリ

シャープ <6753> といえばAQUOS。液晶テレビを代表するブランド で、近年ではAndroidスマホのディスプレー用として需要が高く、国内トップシェアを占めています。 同社は、ヘルシオシリーズなどの調理家電が好調な総合電子機器メーカーですが、 実はこ「シャープ」は略称です。

早川式繰出鉛筆”はアメリカでも特許を取得

「シャープ」は、“シャープペンシル”の略語です。同社のはじまりは、1912年に創業者の故・早川徳次氏が起こした金属加工業です。

早川氏は、1915年に大手文具製造店から“繰出鉛筆”(のちのシャープペンシル)用の内部金具の製作を請け負いましたが、壊れやすく、使い勝手や見た目が悪いものでした。

そこで鉛筆内部の構造に改良を重ね、1915年に丈夫で芯がスムーズに押しだされる金属製の“早川式繰出鉛筆”を完成させました 。1916年に「エバー・レディー・シャープ・ペンシル」と名づけ販売したところ、大ヒット商品となり、社名にも起用されることになったのです。

「シャープ」はナンバーワンではなくオンリーワンを目指す

シャープは、その後もたくさんの日本初の製品を世に送りだしてきました。低価格で高品質な製品を提供するには、他社との競争が必要であるという思いから、「他社にマネされるような商品を作れ」というのが早川氏の口ぐせだったそうです。

1925年に国産第一号のAMラジオ受信機・鉱石ラジオの組み立てに成功、 1952年末には国産第1号のテレビを発売し、一家に一台を実現させるために翌年、量産をスタートさせています。ちなみに当時のテレビの価格は17万5,000円。高卒の初任給が5,400円だったので、そのおよそ32倍にあたります。

そして2004年に三重県の亀山工場で、ハイビジョン壁かけ液晶テレビAQUOS(アクオス)の出荷がはじまり、“世界の亀山モデル”と称されるほど注目され、日本を代表するテレビブランドとなりました。

2022年現在は大型液晶パネル事業は振るわず、円安による原材料高もあり、最終利益を500億円から50億円へ大幅な下方修正をしています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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