2022年「買収・売却」の対象になった企業5選 あの企業・ブランドが売られていた?

2022/11/24 07:00

ルームウェアのジェラートピケの売却が発表される中、今年もみんなが知っている有名企業の買収・売却に大きな動きがありました。中には3,000億円超えで売却が決定した企業も。有名企業がつぎつぎと買収・売却の対象となった2022年。どんな企業に白羽の矢が立ったのでしょうか?実際の買収・売却額とともに見てみましょう。 百貨店のそ

ルームウェアのジェラートピケの売却が発表される中、今年もみんなが知っている有名企業の買収・売却に大きな動きがありました。中には3,000億円超えで売却が決定した企業も。有名企業がつぎつぎと買収・売却の対象となった2022年。どんな企業に白羽の矢が立ったのでしょうか?実際の買収・売却額とともに見てみましょう。

百貨店のそごう・西武はセブン&アイが売却

ミレニアムリテイリングの百貨店、そごう・西武は、親会社のセブン&アイ・ホールディングス <3382> が売却を発表。契約したのはアメリカの投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループです。

11月11日の発表によると、契約は同日に結ばれ、実行されるのは2023年2月1日とのこと。実際の売却価格は、企業価値である2,500億円に、そごう・西武と同社子会社の純有利子負債や運転資本をもとに調整などを行ったうえで確定するそうです。

そごう・西武アプリを使うとセブンマイルが付与されていましたが、こうした取り組みも終わると予想されます。

またそごう・西武が発行済株式の大半を持つ「ロフト」は株式譲渡前にセブン&アイへ移管されており、セブン&アイ傘下企業になるそうです。

ジェラピケを買ったのは米投資ファンド

ルームウェアブランドのジェラートピケ(ジェラピケ)や、レディース向けファッションブランドのスナイデルなどを手掛けるマッシュホールディングスは、株式の過半数をアメリカの投資ファンドのベインキャピタルに譲渡すると発表しました。

11月16日のリリースでは額などが発表されていませんが、報道によると売却額は2,000億円規模で、投資ファンドによる国内アパレルのM&Aとしては最大級の規模だそうです。

化粧品や健康食品のDHCはオリックスが買収

化粧品や通信販売の大手であるディーエイチシー(DHC)を買収すると発表したのは、オリックス <8591> 。11月11日に発表、終調整の段階だそうで、2023年3月に実行される見込みです。

売却額は3,000億円規模で、創業者からの事業承継を目的としたM&Aでは過去最大規模と報道されています。

ハウステンボスはHISが香港の投資会社に売却

長崎県の佐世保市にある大型リゾート施設「ハウステンボス」は、旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS) <9603> が保有する全株式を、香港の投資会社のパシフィック・アライアンス・グループ(PAG)に9月30日付けで売却しました。

売却額は約666億円。なおPAGは大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)への投資実績もあり、今後のハウステンボス運営には注目が集まっています。

子供服のナルミヤは業界大手のワールドが買収

メゾピアノ、プティマインなどのブランドで知られる子供服メーカーのナルミヤ・インターナショナル <9275> は、アパレル大手のワールド <3612> が買収を発表。1月13日に発表され、2月15日に株式公開買い付けTOB)が成立しました。売却額は約33億円。

婦人服の販売が低迷していたワールドは、知名度の高い子供服ブランドを複数手掛けるナルミヤ・インターナショナルを傘下に置くことで、自社の収益基盤の安定を図ると報じられています。

2022年もあと少しですが、今後も大型案件が発表される可能性は充分にあります。各企業の動向に注目したいところです。

文/編集・dメニューマネー編集部

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