宅配便は日本で生まれた小口便配達サービスで、 2021年は、コロナ禍の巣ごもり需要の影響もあり 、ヤマト運輸と佐川急便に日本郵便を加えた大手3社の取り扱い荷物数は、過去最高になりました。
扱う商品は大小さまざまですが、温度管理が必要な「フロチル」も可能です。宅配便業界で使われている言葉ですが、詳しい意味を知っていますか。
「フロチル」は“フローズンチルド商品”の略語
「フロチル」は、冷凍(フローズン)状態で保管された食品を流通の段階で自然解凍し、冷蔵(チルド)の温度帯で提供される商品を指します(流通時も冷凍状態の場合もある)。商品の保存の状態が「冷凍」(フローズン)→「冷蔵」(チルド)に変更される商品で、和洋菓子や魚、ピザなど多くの商品で用いられています。
「フロチル食品」は、冷凍商品と同じようにマイナス18℃以下の環境で製造をおこない、急速冷凍されます。冷凍状態を保つことで、酸化や有害な微生物の発生を防ぎ、長期にわたって品質を保つことができるため、輸入食品で多く見られます。
解凍後は、チルド食品と同じ10℃以下で保管するため、細菌の増殖や酸化が進み品質が落ちるため、温度管理や速やかな消費が必要となります。
また、消費期限または賞味期限の表示は、冷凍とチルドで別々に設定されます。特にチルドでの期限は、解凍方法や環境で変わるため、科学的・合理的根拠のもと、賞味期限の再設定が必要です。
宅配便の需要は年々増加
2021年度の宅配便荷物数(自社配送分を除く)は、49億5,323万個と7年連続で過去最高を更新しています(国交省)。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の3社で全体の94.8%を占めていました(2022年11月6日調査) 。
業界1位は、ヤマト運輸の“宅急便”で22億7,562万4,000個。 ちなみに、“宅急便”は同社独自の呼称で、1976年に「電話1本で集荷・1個でも家庭へ集荷・翌日配達・運賃は安くて明瞭・荷造りが簡単」というコンセプトで生みだしたサービスです 。佐川急便は“飛脚宅配便”、日本郵便は“ゆうパック”と呼びます。
文/編集・dメニューマネー編集部
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