年金だけでは生活できず、定年後も働かなくてはいけない人も多いだろうが、60代からの仕事探しには現役時代と違うポイントがある。どんな点に注意して定年後の仕事を見つければいいのだろうか。また、60代ができる仕事の中には、危険な仕事もある。中には死亡事故につながることも。どんな仕事が危険と隣り合わせなのか?
60代からの仕事探しのテクニック!
60代の仕事探しは、現役時代と同じ方法で進めてもうまくいかないことがある。どのような制度やサービスを活用して探せばよいのだろうか。
「再雇用制度」の活用
定年前まで働いていた会社を一度退職し、再び雇用契約を結ぶ「再雇用制度」を活用する方法がある。
企業は、希望者がいれば65歳まで再雇用することを原則的に義務付けられているので、確実に仕事に就ける。ただし、仕事内容が変わらないにもかかわらず給与が下がる可能性がある。
人材紹介会社
対面や電話でやり取りをしながら仕事を探せる人材紹介会社を活用する方法もある。
面接対策をしてくれるエージェントもあり、転職サイトと比べるとサービスが手厚いのが特徴だ。
ただし、自分のスキルや経験と企業のニーズがマッチしない限り紹介してもらうのは難しいため、他のサービスと組み合わせて利用するとよいだろう。
高齢者の危険なバイト
定年退職後も働いて稼ぐために「アルバイト」を考えている人も少なくないだろうが、高齢者が仕事中の事故で死亡するケースもある。シルバー人材センターでは、仕事中の重篤事故(死亡または6ヵ月以上の入院)が、2021年度までの5年間で143件(死亡94件)も起きている。事故の危険性が高い仕事には、どのようなものがあるだろうか
植木・樹木の剪定──最も多いケガ・死亡事故
2021年度に起こったシルバー人材センターでの死亡事故のうち、最も数が多かったのが、植木・樹木の剪定中の事故だった。
死亡やけがの原因には、「脚立に上っての作業中にバランスを崩して転落」「ハチに刺されたことによるアナフィラキシーショック」などがある。
草刈り──草刈機の刃に巻き込まれるという事故が多発!
最近は、草刈り作業で刈払機などの機械を使うため事故が起きやすく、2021年度における草刈り関係の事故は1120件と、10年で1.5倍になった。
「斜面から草刈機とともに転落し、刃に巻き込まれる」「他の作業員が使っている草刈機の刃が当たって出血」といった機械に関する事故もあれば、「ハチに刺されたことによるアナフィラキシーショック」「熱中症」などが原因の事故もある。
中には、作業中に跳ね上がった泥水が目に入り、その後、菌が繁殖したことが原因で失明したケースもあるという。
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「老後の働き続けたい」人は要チェック・高齢者の危険なバイト3選
文/編集・dメニューマネー編集部
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