「個人向け国債」はどこで買っても値段は同じですが、実は証券会社の窓口で買うとメリットがあります。多くの投資初心者が口座を持っているのはネット証券かもしれませんが、窓口で買うとどういうメリットがあるのでしょうか。もちろん注意点もあるので、メリットと注意点を確かめましょう。
現金がもらえるキャンペーンを実施している
店舗型証券会社の窓口では、個人向け国債(5年または10年)を購入すると現金がもらえるキャンペーンを実施しています。
ある証券会社では100万円購入したら1,000円もらえます。10年満期の個人向け国債の利率と合わせると、1年目の実質的な利率は0.2%~0.3%です(2022年12月時点)。購入時の手数料はかかりません。
たとえば、個人向け国債(10年変動)を100万円購入した場合、個人向け国債の利率0.17%に加えて現金が1,000円もらえるので実質的な利率は0.27%です(2022年12月時点)。現金は、2022年12月に個人向け国債を購入した場合は2023年2月頃に証券口座に入金されます。
個人向け国債(5年または10年)の購入以外の条件はなく、入金される時期に証券口座を閉鎖していなければもらえます。 ネット証券でも同様のキャンペーンを行っていましたが、現在は終了している会社もあります(2022年12月時点)。
国債購入後の対面証券会社との付き合い方には注意が必要
個人向け国債は購入してから1年経過すれば満期前でも売却でき、国が元本を保証している金融商品です。
証券会社が販売する商品の中で、個人向け国債は極めてリスクが低い商品といえます。証券会社が主に販売しているのは株式、投資信託、仕組債などハイリスク・ハイリターンな商品です。
個人向け国債を買った後に証券会社の窓口で他の金融商品の説明を受けたとしても、国債ほどリスクの低い商品を案内される可能性は低いでしょう。
ハイリスク・ハイリターンな金融商品に慣れていない人は、国債購入後はできる限り満期まで保有したほうがよいです。国債の満期経過後は、他社と手数料を比較した上で他の金融商品に投資するかどうか決めたほうがよいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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