個人向け国債には固定3(3年債)、固定5(5年債)、変動10(10年債)の3種類がありますが、どれを買えばよいのかわからないという人も多いでしょう。利益を得たいなら、それぞれの特性を知る必要があります。3種類の中で、どれが一番お得なのでしょうか?
利率を比べれば10年が一番お得
利率を比べると、「変動10」が一番高いです。固定3、固定5はどちらも固定金利で、年率0.05%。変動10は変動金利で、年率0.17%です(2022年11月募集の個人向け国債)。
変動10の金利は固定3・固定5の3倍以上です。変動10は半年に1回利率が変わる変動金利であるため、将来の利率がどうなるかは分かりません。
ただし、個人向け国債の最低金利は0.05%に定められており、変動10の金利が固定3・固定5の金利を下回ることは、現状では考えにくいとの見方が強いようです。
期間が長いことはほとんどデメリットにならない
「10年は長すぎる」と思う人もいると思いますが、期間の長さはほとんどデメリットになりません。個人向け国債は購入してから1年経てば、いつでも解約して換金できるからです。
直近1年分の利子は差し引かれますが、1年半以上保有するなら、利率は変動10のほうが高いため、利益も大きくなります。購入後1年で売却すると利益は0円になってしまいますが、それは固定3・固定5でも同じです。
個人向け国債は変動10を選んだほうがお得
個人向け国債は購入して1年で解約できるので、利率をみれば、変動10を選ぶのがお得といえるでしょう。全部解約だけでなく、1万円単位での一部解約もできます。
個人向け国債を途中で売るタイミングがあっても、売却価格は購入価格と同じです。手数料もかからないため、日本が破綻しない限り元本割れはありません。
今預けている銀行の定期預金より利率が高いなら、余裕資金については個人向け国債を検討してもよいのではないでしょうか。
文/編集・dメニューマネー編集部
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