「絶対にお金を減らしたくない」と、株式投資はおろか、外貨預金もせず、定期預金だけという人も多いでしょう。ただ、お金を減らさない運用なら定期預金よりも個人向け国債のほうがお得だという声もありますが、なぜなのでしょうか。
定期預金より個人向け国債のほうが利率がいい
個人向け国債の利率は2022年12月現在、固定3年で0.05%、固定5年で0.07%、変動10年で0.17%となっており、定期預金よりも利率がいい場合が多いです。
たとえば、三井住友銀行の定期預金金利は金額や保有期間に関わらず0.002%、同様に三菱UFJ銀行の定期預金金利も金額や保有期間に関わらず0.002%となっています。
銀行では運用商品とセットで定期預金をすると金利がアップするなど、通常よりも高い金利で定期預金に預けられる場合もありますが、通常であれば個人向け国債のほうが利率がいいといえるでしょう。
キャンペーンがお得
証券会社では個人向け国債を購入した人に、現金をプレゼントするキャンペーンを行っている場合があります。
たとえば、野村證券では、固定5年と変動10年を100万円以上買うとキャンペーンの対象となります。100万円だと1000円、1000万円だと14000円など、金額によってもらえる金額も上がっていきます。
100万円を預けて1000円分の利益を出すには、定期預金の利率だと50年かかる(2022年12月現在の三井住友銀行の定期預金金利0.002%で計算)ため、キャンペーンは非常にお得です。
定期預金と手間は変わらない
個人向け国債は一度買えばその後は継続などの手続きはなく、満期が来た際にも自分の口座に振り込んでもらえるので、特に手続きはいりません。
定期預金も一度買えばその後の手続きはいらないので、手間についても定期預金と個人向け国債は変わらないといえます。
また、ネット証券やネット銀行でも個人向け国債を買えるので、店舗に行く手間もありません。
デメリットは1年間は解約できないこと
個人向け国債にもデメリット・注意点はあって、それは買ってから1年以上たたないと中途解約できないことです。この点、定期預金はいつでも中途解約できます。
また、個人向け国債も1年以上たてば中途解約できますが、中途解約すると利益の一部が手数料として差し引かれます。
長く置いておけるお金であれば個人向け国債は向いていますが、使うかもしれないお金には定期預金のほうが向いているといえるでしょう。
個人向け国債は定期預金よりも利率が良く、キャンペーンもあるので、お金を増やしやすいといえます。いつも定期預金にしているという人は、個人向け国債も検討してみるとよいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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