東京五輪が「無観客」でもトヨタには「プラス」とされる理由

2021/07/22 05:00

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東京オリンピック・パラリンピックは海外からの観客受け入れずに開催されるが、五輪の開催は日本を代表する自動車メーカーのトヨタにプラスに作用するといわれている。その理由とは何だろうか。 「無観客」開催も視野に入る東京五輪 「無観客」での開催も視野に入ってきた東京オリンピック・パラリンピック。東京都や大会組織委員会による最終

東京オリンピック・パラリンピックは海外からの観客受け入れずに開催されるが、五輪の開催は日本を代表する自動車メーカーのトヨタにプラスに作用するといわれている。その理由とは何だろうか。

「無観客」開催も視野に入る東京五輪

「無観客」での開催も視野に入ってきた東京オリンピック・パラリンピック。東京都や大会組織委員会による最終判断は5月以降となる見込みというが、開催されても、無観客であればさまざまな好ましくない影響が出る。ホテルや旅館などの宿泊施設や土産物店の売上も大きく落ち、コロナ禍でただでさえ経営状況が厳しくなる中、追い打ちをかける格好となる。

トヨタにプラスとされる理由とは

それでも開催されれば、トヨタにとっては大きなプラスとなるといわれる一つ目の理由は、トヨタが五輪のワールドワイドパートナーで、大会期間中にさまざまな最先端のモビリティやロボットを選手村や大会会場で活躍させる計画を立てている点だ。

その模様はテレビ中継を通じて世界に発信され、トヨタの技術力を世界にアピールする絶好の機会となる。

選手村では自動運転EV「e-Palette」が移動手段に

その具体例としてまず挙げられるのが、選手村で移動手段として提供される自動運転EV(電気自動車)「e-Palette」だ。トヨタが開発したこのe-Paletteは、ブレーキやアクセルなどのペダル類のほかハンドルもない。十数台導入される予定のようだ。

2019年10月に発表された東京五輪仕様のe-Paletteには、無人運転を可能にするためのさまざまなセンサーが搭載されており、運転手に代わって歩行者とコミュニケーションができるよう、車両の状況を知らせるフロントランプなども備わっている。

オリンピックを通じてこのe-Paletteが日本そして世界で注目を集めれば、「世界のトヨタ」の存在感は今よりも確実に高まりそうだ。

フィールド競技ではハンマーなどを無人回収

アピールの場は選手村だけではない。陸上競技のフィールド種目では、競技をサポートする自律走行ロボットとして「FSR」(Field Support Robot)が導入される予定だ。

具体的には、「ハンマー投げ」や「やり投げ」などの投てき競技などで活用され、競技中にやりやハンマーの回収・運搬を担う。回収・運搬の際には、フィールド上の障害物を回避しながら走行することができるという。また、回収・運搬作業を効率的に行うために、最適な走行ルートを選択するアルゴリズムも搭載されるらしい。

「コンタクトレス」という観点でも注目

東京五輪で導入されるトヨタのこうした最新モビリティやロボットは、“ウィズコロナ時代”における「コンタクトレス」(非接触)という観点でも注目を集めそうだ。

自動運転EVが移動手段として導入されれば、運転手が車両に同乗せずに済む。FSRがやりやハンマーを回収してくれれば、大会スタッフ同士の接触機会が減る。こうしたことは、新型コロナウイルスの感染対策につながる。

五輪の開催期間中は日本選手の活躍だけではなく、日の丸自動車メーカーのトヨタの先端技術にも注目してはいかがだろうか。

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部

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