新型コロナウイルスで世界経済は大きく減速したが、商機となっているビジネス領域もある。その1つが「マスク」だ。マスク市場は大きく拡大し、マスクの生産量・販売数が増えただけではなく、高機能マスクも続々誕生している。
「空気を毎分41リットル排出するファン搭載」──ブリーズマスク
オランダのヘルスケア大手フィリップスが発売した「ブリーズマスク」は、マスクの左下側に取り付けられた「ファンモジュール」が印象的なデザインの高機能マスクだ。ファンは約3時間でフル充電され、2時間から3時間半ほど継続利用が可能だという。
公式サイトによれば、日本のモーター大手である日本電産のファンを採用しており、空気を毎分41リットル排出する強力なパワーを有しているという。細菌を99%、ウイルスを98.87%カットする高性能さがウリのようだ。
マスクの素材にもこだわっており、有害物質をブロックしつつも空気が通りやすいよう、厳選したメッシュ素材を採用しているという。Amazonなどで販売されており、価格は1つ9,800円となっている。
「米国人ラッパーが開発!LEDで光る高性能マスク」──Xupermask
ブリーズマスクはファンが1つだが、左右にファンが2個取り付けられた高機能マスクも商品化されている。アメリカ人ラッパーで実業家のウィル・アイ・アム氏が開発した「Xupermask」(スーパーマスク)だ。
このマスクのデザインは、映画「アメージング・スパイダーマン」の衣装を手掛けたことで知られるコスチュームデザイナーのホセ・フェルナンデス氏が担当した。ファンのふちをLEDで光らせることも可能で、夜にこのマスクを着用して光らせれば注目を集めること間違いなしだ。
ミュージシャンが開発に携わったマスクらしく、イヤホンやマイクも搭載されている。ちなみにイヤホンはBluetoothでスマートフォンと接続でき、アクティブノイズキャンセリング機能も備わっている。価格は1つ299.99ドル。現在は在庫切れの状況のようだ。
「プライバシーも守ってくるフルフェイスマスク」──BLANC
さらに奇抜なマスクも。アメリカのデザイナー集団がクラウドファンディングを活用して販売中のフルフェイスマスク「BLANC」だ。神社のお祭りなどで売っているヒーローの仮面のように顔に取り付け、ウイルスだけではなくプライバシーも守れる。
このフルフェイスマスクには、空気清浄機能を備えた高性能な「HEPAフィルター」が搭載されており、おでこの辺りから空気が入り、あごの左右部分から空気が抜けるようになっている。新型コロナウイルス対策でも高い効果を発揮するという。
ただしこの商品は、マスクとはいえあまりにも奇抜なデザイン性のため、着用していると職務質問をされるかもしれない。価格は1つ99ドルで、複数個購入すると1個当たりの価格がディスカウントされる。
高機能マスクで麻生副総理の「ぼやき」が無くなる?
マスクに関しては最近、日本の麻生太郎副首相が「マスクはいつまでやることになってるの?」とぼやいたことが話題になった。マスクを付けると暑くて口の周りもかゆくなることから、つい愚痴のように出た言葉のようだ。
そんな麻生副総理もこの記事で紹介した強力ファン搭載の高性能マスクをつければ、今後はぼやくことが無くなるかもしれない?
文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部
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