「石川県」EIZO、アイ・オー・データ……ITの著名企業多数【ご当地・東証1部企業】

2021/09/18 17:20

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加賀百万石、兼六園で有名な能登半島の石川県。そこに本社をかまえる東証1部上場企業を見ると、IT業界でよく知られた企業が目立つ。 たとえばディスプレイ・モニターで知られるEIZOや、TV・PC周辺機器・精密機器の老舗アイ・オー・データがそれだ。SIerのシステムサポートも金沢市に本社を構えている。このほか上場はしていない

加賀百万石、兼六園で有名な能登半島の石川県。そこに本社をかまえる東証1部上場企業を見ると、IT業界でよく知られた企業が目立つ。

たとえばディスプレイ・モニターで知られるEIZOや、TV・PC周辺機器・精密機器の老舗アイ・オー・データがそれだ。SIerのシステムサポートも金沢市に本社を構えている。このほか上場はしていないが、富士通の子会社でスキャナで知られるPFUも石川県の企業だ。

石川県にとってITは基幹産業の一つ

今では注目されるようになった石川県のIT産業だが、そのきっかけとなったのは、1960(昭和35)年のウノケ電子工業の設立だという。今のPFUだ。その後、1967(昭和42)年には七尾電機工業株式会社が設立されている。同社はその後、株式会社ナナオとなり、今ではEIZO株式会社となっている。株式会社アイ・オー・データ機器は1977(昭和52)年の設立だ。

同県は企業のデータセンターが多いことでも知られている。北陸電力の電気料金が安いこと、災害(有感地震)が少ないことなどから、首都圏企業がBCP(事業継続計画)/バックアップ向けデータセンターの設置場所として選んできた経緯がある。

こうして育ってきたIT産業について、県は、「機械・繊維・食品と並び、石川県の基幹産業の一つ」と位置付けている(『石川県IT産業戦略』より)。規模が大きいわけではないものの、「特定の分野でキラリと光る独自の技術 を持つ『ニッチトップ型』の企業が多いという特徴がある」と分析している(同)。

『石川県IT産業戦略』にもあるとおり、「機械」も基幹産業の一つだ。オートバイ、自動車、産業機械用のローラーチェーンや、オートバイ、バギーカー用のホイールなどのメーカーである大同工業。繊維機械、工作機械用アタッチメントの専門メーカー・津田駒工業なども上場している。ボトリングシステム(飲料の充填機)で国内トップシェアの渋谷工業もある。

このほかにも、同県に本社を置く企業には、クスリのアオキホールディングスもある。県内はもとより関東や東北、東海、近畿地方にも出店している。薬といえば富山が有名だが、同社は石川県で生まれた企業だ。ドラッグストア業界の売上高ランキングで9位に入っている(2020年版)。なお1位はイオングループのウエルシアホールディングスだが、イオンはクスリのアオキホールディングスの株主でもある。

地理的な特性などから製造業・IT産業を発展させてきた石川県。北陸新幹線が2015年に東京ー金沢を結ぶなど首都圏からのアクセスもよくなっており、近年首都圏の企業からのさらに注目度も高まっている。

証券コード 企業名 設立年月日 住所
3549 クスリのアオキホールディングス 2016年6月30日 白山市横江町4-1
3580 小松マテーレ 1943年10月8日 能美市浜町ヌ167
4396 システムサポート 1980年1月29日 金沢市本町1-5-2
6208 石川製作所 1937年1月25日 白山市福留町200
6217 津田駒工業 1939年12月30日 金沢市野町5-18-18
6340 渋谷工業 1949年6月21日 金沢市大豆田本町甲58
6373 大同工業 1933年5月25日 加賀市熊坂町イ197
6737 EIZO 1968年3月6日 白山市下柏野町153
6916 アイ・オー・データ機器 1976年1月10日 金沢市桜田町3-10
7949 小松ウオール工業 1968年1月22日 小松市工業団地1-72
8285 三谷産業 1949年8月11日 金沢市玉川町1-5
8363 北国銀行 1943年12月18日 金沢市広岡2-12-6
(表=東証・日経の情報から編集部作成)

文/編集・dメニューマネー編集部

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