「愛媛県」タオル・造船では上場企業がないが……【ご当地・東証1部企業】

2021/09/18 17:50

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道後温泉や今治タオル、村上水軍から続く造船業で有名な愛媛県。そこに本社をかまえる東証1部上場企業は次の通りだ。 証券コード 企業名 設立年月日 所在地 4245 ダイキアクシス

道後温泉や今治タオル、村上水軍から続く造船業で有名な愛媛県。そこに本社をかまえる東証1部上場企業は次の通りだ。

証券コード 企業名 設立年月日 所在地
4245 ダイキアクシス 2005年7月12日 松山市美沢1-9-1
6005 三浦工業 1959年5月1日 松山市堀江町7
7673 ダイコー通産 1975年6月12日 松山市姫原3-6-11
8278 フジ 1967年9月12日 松山市宮西1-2-1
8385 伊予銀行 1941年9月1日 松山市南堀端町1
8541 愛媛銀行 1943年3月20日 松山市勝山町2-1
(表=東証・日経の情報から編集部作成)

あの大企業が「本社」ではなく「本店」を置いている

ダイキアクシスは浄化槽など各種排水処理装置の総合プラントメーカー。ダイコー通産はケーブルテレビ用の資材卸やコンサルティングなどを営んでいる。フジは四国・中国地方で展開しているショッピングセンター。三浦工業は産業小型ボイラーで国内5割超のシェアを誇るという。このほか、伊予銀行(いよぎん)は第二十九国立銀行、第五十二国立銀行の流れを汲む第一地銀で、愛媛銀行(ひめぎん)は第二地銀だ。

ただ巷間取り上げられている県内の企業売上ランキングで上位に挙がっているのは「ユニ・チャーム <8113> 」や「大王製紙 <3880> 」だ。なぜかと調べてみると、両社とも本社は東京だが、本店を愛媛県四国中央市に置いているようだ。

ユニ・チャームは創業者の高原慶一朗氏(1931-2018)が愛媛県川之江市(現・四国中央市)出身。大王製紙は、愛媛県宇摩郡三島村(現・四国中央市)出身の井川伊勢吉氏(1909-1990)が1941(昭和16)年に設立した四国紙業株式会社がを前身という。

なお本店は、企業が登記簿に登録しなければいけない事業所のことで、本社は事業推進上の拠点となる事業所のこと。両方が同じ企業が多いが、上に挙げた2社のように本社と本店が異なる場合もある。

今治タオル、造船は……?

愛媛県といえば今治タオルや造船業でも有名だが、今治のタオル産業はブランドとしては高い認知度を誇るが、企業数は決して多くない。今治タオル工業組合には、一時は500社以上あったというが、今では102社しか加盟していない(2020年12月31日現在)。

造船業も現状では決して成長産業とはいえず、最大手の今治造船も上場はしていない。とはいえ地元での影響力は大きく、本社のある愛媛県今治市には船主や舶用機器メーカー、金融機関などが集積、いわゆる「海事クラスター」が形成されているという。これは、海事産業の企業や大学、公共機関などが集まり、情報交換やリソースの共有が積極的に行われ、産業の推進・革新が起こりやすいといわれる地域のこと。

文/編集・dメニューマネー編集部

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