IPO投資で絶対に避けたい「5つの凡ミス」

2021/12/25 19:00

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IPO株に当選すれば8割を超える確率で利益を掴むことができ、初値でテンバガー(10倍株)を手にするのも夢じゃない。本連載ではこれから投資を始めようとしている方、IPOに興味がある方に向けてIPO投資の基礎をお届けする。連載第2回は、IPO投資で起こしてしまいがちな凡ミス事例について。 IPO投資の必勝法はこまめに申し込

IPO株に当選すれば8割を超える確率で利益を掴むことができ、初値でテンバガー(10倍株)を手にするのも夢じゃない。本連載ではこれから投資を始めようとしている方、IPOに興味がある方に向けてIPO投資の基礎をお届けする。連載第2回は、IPO投資で起こしてしまいがちな凡ミス事例について。

IPO投資の必勝法はこまめに申し込み続けること

IPO(新規公開株)投資は勝率が高く、大きなリターンが狙える魅力的な投資手法だ。IPOは基本的に抽選での購入がほとんどで、値上がり期待が高い銘柄ほど当選確率は低くなる。複数の証券会社に口座を開設し、各証券会社でのIPO株の傾向と対策を研究し、地道に申し込み続けることが必勝法である。当選確率を少しでも上げるべく凡ミスは絶対に避けたい。

IPO投資(新規公開株投資)の一般的な流れ

IPO投資をする上で、以下の流れを頭に入れておくと良いだろう。個人投資家が申込みなどの活動を起こすのはブックビルディング(以下、ブックビル)からだ。ブックビルは、投資家の需要条件を把握し新規公開予定の企業の公開価格を決定するプロセスだ。以下の手順に沿って失敗例を挙げていく。

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(画像=筆者作成)

申込み時に起こしがちな失敗例2つ

失敗例1 口座に資金が無くて申し込めない・抽選対象外になる

IPOの抽選確率を上げるために、IPO主幹事の件数が多い証券会社に口座を開設することは、IPO投資では基本中の基本だ。さらに、家族の口座も開設すれば確率は上がるだろう。

口座を開設し、いざ申し込みを行うタイミングでうっかりミスが発生する。前受金がないと申込みが出来なかったり、応募はできるが抽選時に入金が無いと抽選対象外になったりと、各社でルールが異なるので確認したい。

IPOが集中するのは毎年12月と3月が多い。たとえば2020年12月には26社、2021年2〜3月には20社が新規上場した。IPOラッシュの月は申込期間(通常4〜5日程度)も当然被る。IPO投資は人気で、抽選で勝ち取っても100株なので、それぞれにかかる資金は30万円程度で申し込めるのが魅力だが、各銘柄の申込み時に前受金が必要だと資金が不足する事態も起こり得る。

ブックビル最終日に申し込もうとして、前受金がなくて申し込めなかったということは避けよう。

失敗例2 ブックビル時の指値で下限を選ぶ

ブックビルの申込時に、希望株数と仮条件のレンジ内で希望買付価格を申告する必要がある。株数はどれだけ多く希望しても、IPOで当選するのはほぼ最低単位の100株なので大きく申告しても意味はない。それよりも大事なのは、「買付価格」である。レンジ上限で公募価格が決まることがほとんどなので、上限より下で希望価格を出したら抽選に進めないことがほとんどだ。

価格は上限価格もしくはストライクプライス(成行価格)を選択しよう。成行価格を選べば深く考える必要はない。

当選後の手続きで起こしがちな失敗例2つ

失敗例3  せっかく当選したのに申し込みを忘れる

ブックビルで申し込み後、通常はメールや証券会社のサイトから当選や落選が伝えられる。高い倍率を超えてせっかく当選したとしても、あくまで権利を得ただけである。募集(払い込み)を実行してはじめて公募株をゲットできるのだ。

前受金が不要な証券会社でもこのタイミングで入金する必要がある。募集(払込)期間は通常3〜4営業日。せっかくの当選をムダにしないように漏れなく確認しよう。仕事で忙しいと確認が漏れることもある。証券会社からのメールは専用BOXを作成して見落とさないようにするのもひとつの作戦だ。

失敗例4 補欠当選で何も考えずに申し込む

まれに「補欠当選」することがある。証券会社毎に抽選が終わり、募集期間中に払い込みが確認できなかったケースが考えられる。値上がり期待大の人気IPOで当選辞退をするケースはほとんどないはずだ。補欠当選に喜んで申し込むのでなく、その背景を考えてみよう。

理由としては、次のような理由が考えられる。
・とりあえず申し込んだが、大型銘柄で値上がりが見込みづらい
・過去に上場廃止した銘柄の再上場案件で上場ゴール案件だから値下がりしそう」
・相場環境が悪くて値下がりしそう
このような理由で当選した投資家が購入を見送った銘柄が補欠当選で回ってくるケースは注意したい。

当選しても、「怪しい」と思えば申し込まない判断も必要だ。

当選後に起こしがちな失敗例1つ

失敗例5.上場日を間違え売り時を逃す

当選した人は上場日が待ち遠しいはず。人気のIPO銘柄だと、投資家の買い注文に対して売り注文が少ないことで売買が成立しない「買い気配」で始まることが多い。上場日初日は値幅制限の上限まで切り上げ、買い気配で値が付かないこともある。こうした銘柄は公募価格から2〜3倍は当たり前、過去には初値テンバガー(10倍)になる銘柄もあった。

ただ初値が高値となり、その後大きく下げるケースもある。だから上場日を忘れる、間違えるのは売りどきを逃すことにつながる。IPOラッシュ時はカレンダー登録して忘れないようにしよう。

せっかくのIPO投資、「凡ミス」でチャンスを逃さぬように

IPO投資は、プラチナチケットのようなもの。正直、当選確率は高くない。だからこそ、申込みを忘れずに、せっかく当選したチャンスを逃さないように「凡ミス」は避けていただきたい。

文/編集・dメニューマネー編集部

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