日本で今、最も働きたいと思われている会社、自分のキャリアを磨いてくれる会社はアマゾン・ドット・コム──。
ビジネスSNSのリンクトインが発表した2021年版の2021年版の「TOP COMPANIES」(トップカンパニー)、アマゾンが前回・2019年の調査に続いて首位となった。
金融業界からは2社がランクイン、野村HDはランク外から
企業名はトップ25が発表され、金融業界からは野村ホールディングスとゴールドマン・サックスがランクイン。ゴールドマンは前回の13位から7つランクを下げて20位になった。野村ホールディングスは前回ランク外から16位に躍進した(このほか楽天やソニー、ソフトバンクなどグループ内で金融業を営んでいる企業もある)。
また前回23位だったモルガン・スタンレーは25位以内に入らなかった。
6つの軸からデータを抽出。アンケート形式ではない点がポイント
調査は、6つの軸(昇進の可能性、仕事の安定度、社外からの魅力、社内のつながり、社員の多様性)に基づきリンクトインのユーザーデータを抽出して行われた。
たとえば「社外からの魅力」という項目では、その企業の社員に対して、社外の転職エージェントや人材担当者からどの程度スカウトメールやメッセージが送られているかを集計しているという。
アルファベットが大きく順位を下げたランキング
今年のトップ25は次の通り。特徴としては、楽天やNTT、ソフトバンク、ソニーなどがグループとしてランクインしたこと。日立製作所やNEC、富士通、パナソニックなど、日本のお家芸とされた「製造業」からのランクインが目立ったことなどが挙げられる。
順位(前回順位)企業名
1(1) アマゾン・ドット・コム
2(3) 楽天グループ
3(ー) NTTグループ
4(6) IBM
5(15) デロイトトーマツグループ
6(ー) ソフトバンクグループ
7(ー) ソニーグループ
8(16) PwC
9(24) タタ・コンサルタンシー・サービシズ
10(ー) メルカリ
11 (ー) 日立製作所
12(22) NEC
13(18) 日産自動車
14 (ー) 富士通
15(10) シスコシステムズ
16 (ー) 野村ホールディングス
17(10) アクセンチュア
18(4) オラクル
19(21) ノバルティス
20(13) ゴールドマン・サックス
21(ー) パナソニック
22(2) アルファベット
23(ー) ダイムラー
24(ー) ファーストリテイリング
25(ー) ディー・エヌ・エー
前回ランクインしたが今回逃した企業
ちなみに前回、2019年にトップ25に入ったが今回入らなかったのは次の企業だ(カッコ内は前回順位)。なお2021年の6軸調査と異なり、19年は「求人への関心」「企業への興味」「社員に対する注目度」「社員の定着率」の4軸で調査している。
(5) セールスフォース・ドットコム
(7) SAP
(8) ジョンソン・エンド・ジョンソン
(11) LINE
(12) 武田薬品工業
(14) アップル
(17) デル・テクノロジーズ
(19) ヤフー
(20) サイバーエージェント
(23) モルガン・スタンレー
(25) アーンスト・アンド・ヤング
アップルやセールスフォースなどグローバルに存在感のある企業や、LINE、ヤフー、サイバーエージェントなど人気IT企業が入れなかった点は興味深い。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・neerajkumar, Shawn Hempel / stock.adobe.com
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