「赤字と債務超過」「経常利益と営業利益」はどう違う?

2023/06/17 10:00

企業の実力をはかる物差しといえる「経常利益」と「営業利益」、企業にとって重要な意味を持つ「債務超過」や「赤字」は似ているようで、明確な違いがあります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか? 「債務超過」と「赤字」はどう違う? 「債務超過」は負債>資産のこと、「赤字」は支出>収入のことです。どちらも数字だけでなく理由

企業の実力をはかる物差しといえる「経常利益」と「営業利益」、企業にとって重要な意味を持つ「債務超過」や「赤字」は似ているようで、明確な違いがあります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?

「債務超過」と「赤字」はどう違う?

「債務超過」は負債>資産のこと、「赤字」は支出>収入のことです。どちらも数字だけでなく理由まで把握することが大切です。

「債務超過」とは、負債が資産を上回る状態のことです。負債は主に金融機関から借り入れた将来返済するお金、資産は預貯金や有価証券、設備や不動産など会社が持つ全財産を指します。

全財産を売却しても返済できなければ債務超過になりますが、負債の返済期限まで余裕があり、期限までに解消できるならば問題はありません。

債務超過は「貸借対照表」から分かります。通常は資産-負債=純資産(返済義務のないお金)ですが、純資産がマイナスであれば債務超過です。

債務超過が続くと、信用力が低下して融資を受けるのが難くなります。さらに上場企業の場合は証券取引所の上場廃止基準に該当する恐れがあります。

「赤字」とは、支出が収入を超えている状態のことで、売上や利益を示す「損益計算書」で確認できます。税引き後の利益がマイナスになると赤字です。

一時的な損失があり赤字の状態でも、将来の黒字が明白なら心配ありませんが、赤字が毎年積み重なり、純資産を食い潰してしまうと債務超過になります。

「経常利益」と「営業利益」の違いって?

経常利益は「事業全体で経常的に稼ぐ利益」のことで営業利益は「本業だけで稼ぐ利益」のことです。

「経常利益」とは「企業が通常行う業務による利益」で、臨時で発生する利益や損失は考慮せず、本業以外の事業も含みます。

不動産を所持していれば賃料収入が発生し、預貯金や運用資産からは利息や配当金が得られます。

突発的ではなく経常的な活動から獲得する利益を「経常利益」といい、企業が毎年どのくらいの利益を出せるのかを判断する材料になります。

一方、「営業利益」とは「本業で獲得した利益」のことです。「経常利益」を構成する要素の一つでもあります。営業利益を算出するには売上総利益から販管費を差し引きます。

売上総利益は売上高から売上原価を引いた利益で、販管費(正式名称:販売費および一般管理費)は間接的な費用のことで広告宣伝費や管理部門の人件費などがあります。利益よりも差し引くものが多いと「営業損失」になります。

文/編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
50代で「老後破産」する?定年前にやめるべき行為
ブラックリストでも作れるクレカ5選【PR】(外部)
人気の連載「新NISA」活用法
「老後資金」の作り方【PR】(外部)
「dジョブスマホワーク」で高ポイントをもらう方法