賃貸物件を考えるときに耳にする「アパート」と「マンション」、「家主」と「大家」は一見似ていますが、実は微妙に異なります。それぞれどんな違いがあるのでしょうか?
「家主」と「大家」は何が違う?
「家主」には賃貸住宅の持ち主と、一家のあるじという2つの意味があり、「大家」は貸し家の所有者のことです。
「家主」とは、一家の主人のこと、もしくは賃貸住宅の所有者という意味があります。一方「大家」は「家主」の後者の意味と同じで、貸し家の持ち主のことです。2つの違いは「一家のあるじ」という意味があるか無いかだけです。
不動産の取引を定める法律には「民法」や「宅地建物取引業法」があります。法律では「家主」や「大家」ではなく「所有者」または「賃貸人」という言葉を使います。
通常「所有者」と「賃貸人」は同じ人(もしくは会社)ですが、二者が異なるケースもあります。
その代表例はサブリースで、所有者から物件を借り上げた業者が、入居者に又貸しをする方式のことです。この場合サブリース業者が「賃貸人」になります。
「アパート」と「マンション」の違い
アパートとは主に2階建ての集合住宅のことで、マンションとは、鉄筋コンクリート造などの3階以上の集合住宅のことです。
「アパート」と「マンション」は明確に区別されているわけではありませんが、同じ集合住宅でも木造アパートと高層マンションでは、かなりイメージが異なります。そのため不動産業界では慣習的にアパートとマンションを区別しています。
「アパート」とは主に2階建ての集合住宅のことです。ほとんどの場合、アパートは木造または軽量鉄骨造で建てられており、通常は1人のオーナーが1棟まるごと所有します。
「マンション」とは3階建て以上の集合住宅で、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造などで建てられます。
マンションの所有者は住戸ごとに異なる場合と、1棟すべて同じ場合があります。各部屋の所有者が異なるのは、土地や建物をいくつかに区分けして売る分譲という売り出し方があるからです。
分譲の場合、各住戸の所有者は、区分所有権という分譲マンション特有の所有権を持ちます。その持ち分は「全部屋の面積(共用部分は除く)」に対する「所有する部屋の面積」の割合で表されます。
2002年(平成14年)に施行された「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」では、2人以上の区分所有者がいて、居住用の専有部分があるものをマンションとしています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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