漫画『ONE PIECE』の作者の尾田栄一郎さんが乱視の手術を受けるため、『週刊少年ジャンプ』での連載を4週にわたり休むことを発表した。乱視の手術の相場はどれくらいで、保険は効くのだろうか?
乱視とは焦点が合わずモノがぼやけて見える症状
乱視になると焦点がある所で合わなくなり、モノがぼやけたり二重に見えたりする。
乱視は、ほぼすべての人の目にあるとされている。軽い乱視であれば症状はほとんどないが、強い乱視になるとこのような症状が出る。
乱視になる原因は、目の中の角膜や水晶体のもともとの形によるもの、目のケガ、加齢などさまざまだ。
遠くのモノがぼやける「近視」の人は増えていて、2050年には2020年のおよそ2倍、世界の人口の約半数にあたるおよそ50億人が近視になると考えられている(国際近視学会より)。
そして、近視と乱視を両方持っている人も少なくない。
乱視手術の相場はいくら?保険は効く?
乱視は基本的にメガネやコンタクトレンズで矯正するが、それでも矯正が難しい場合などは手術する。
乱視を治すためのスタンダードな手術に、「ICL(眼内コンタクトレンズ)」と「レーシック」がある。
どちらも公的医療保険の対象外で、自由診療となる。
それぞれの手術にどれくらいの費用がかかるのか、見ていこう。
ICLの費用相場
ICLは、目の中に専用のコンタクトレンズを入れることで矯正する手術法だ。
万が一の場合はコンタクトレンズを取り出して元の状態に戻せるというメリットがあるが、レーシックに比べると費用相場が高い。
複数のクリニックの情報をもとにすると、手術費用の相場は両目で60万〜70万円前後だ。
本人が希望した場合、この費用で乱視だけでなく近視も矯正できるクリニックがある。
レーシックの費用相場
レーシックは、角膜を削ることで矯正する手術法だ。
ICLと比べると費用相場が安い点がメリットだが、一度削ってしまった角膜は元に戻せないという懸念点がある。
手術費用の相場は、両目で20万〜40万円ほどだ。
ICLと同じように、本人が希望すれば、この費用で近視も矯正してくれることがある。
乱視手術に保険は効かないが医療費控除の対象にはなる
乱視の手術に保険は効かず、ひと月に支払った医療費が上限額を超えた場合にあとで払い戻される「高額療養費制度」も使えない。
そのため医療費そのものを安くすることはできないが、「医療費控除」の対象にはなり、支払う税金を安くできることがある。
乱視の手術をするときは、このような制度をうまく使うとよいだろう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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