「チョコレート」は、実はお菓子よりも飲料としての方が、歴史が古いそうです。その原料となる「カカオ」やチョコレートと相性のいい「アーモンド」、実はすべて漢字で書けます。一体どんな漢字で書くのでしょうか?
「チョコレート」──日本で発売当初は人気がなかった?
チョコレートは漢字で「貯古齢糖」と書きます。
18世紀末、オランダ人が長崎に飲料として持ち込んだのが最初といわれています。日本で初めて発売されたのは1878年で、当初は「貯古齢糖」や「猪口令糖」といった名前でした。「牛の血が混じっている」といった虚言が囁かれ、かつ高価なこともあり、一般には普及しませんでした。
1918年、森永製菓がカカオ豆の生産を一貫して行うようになってから普及し始め、1926年明治製菓(現 明治ホールディングス)もチョコレート製造を開始し、生産量は一気に増えました。
2018年度の統計ではチョコレートの国内生産量は年間25万4700トン。国内消費量は27万6589トンで、1人当たり年間2.19kgのチョコレートを消費していることになります。
「アーモンド」──世界のアーモンドの半分以上がアメリカ産
アーモンドを漢字で書くと「扁桃」です。その名の通り、桃や杏などに近い種類の落葉高木です。
原産地は西アジアで、4000年以上前から栽培されており、現在は西アジア以外にも、アメリカやスペイン、ポルトガルといった暖かく乾燥する地域が主産地です。
世界では年間300万トン以上のアーモンドが生産されています。生産量トップはアメリカのカリフォルニア州です。 日本ではアーモンドを生産しておらず、すべて輸入に頼っています。2018年度は、輸入量約3万トンのうち、アメリカ産が90%以上を占めました。
アーモンドはビタミンEや食物繊維などが豊富に含まれているため、健康や美容に効果があることでも知られています。お菓子やおつまみはもちろん、ミルクやオイルなどに加工した商品も人気が高いようです。
「カカオ」──コートジボアールが生産量1位
中央アメリカから南アメリカの熱帯を原産とし、ギリシャ語で「神の食べ物」という意味の学名の「カカオ」。チョコレートやココアの原料として栽培されており、漢字で書くと「加加阿」(柯柯阿)です。
胚乳部分を粉砕、焙煎してすりつぶしたものがカカオマスで、これがココアやチョコレートの共通原料となります。なおカカオマスから分離された脂肪分はカカオバターといいます。
カカオ豆の生産量が最も多いのはコートジボワール。2019年の生産量は218万トンで、2位のガーナ(81万2000トン)、3位のインドネシア(78万4000トン)などと比べて生産量が突出していることが分かります。
文/編集・dメニューマネー編集部
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