車や電車に乗っているとときどき通る「トンネル」。4000年以上前に古代バビロンで作られたのが最初だそうです。建物や道路、ダムなどの建築物に用いられている「コンクリート」の起源はローマ時代、道路の舗装に使われている「アスファルト」は古代ギリシアとそれぞれの歴史は古いそうです。このトンネル、コンクリート、アスファルトは実は漢字で書けます。一体、どんな漢字なのでしょうか?
「トンネル」──世界最長の道路トンネルはノルウェー
「トンネル」は漢字で書くと「隧道」です。
トンネルの技術が飛躍的に向上したきっかけは、産業革命時代に鉄道を通すために多く作られるようになったことだといいます。
今では線路や道路以外にも電気やガスを通すためや、地下のショッピングモールや駐車場にもトンネルの技術が使われています。
世界最長の道路トンネルは、ノルウェー西部のラルダールトンネル(24.5キロ)。日本で1番長い道路トンネルは首都高の山手トンネル(東京都)で18.2キロです。
「コンクリート」──起源はローマ時代で当時の建築物は現在も残されている
「コンクリート」は漢字で書くと「混凝土」です。
日本ではあまり馴染みがありませんが、中国語圏では現在でも一般的に用いられている漢字だそうです。
コンクリートの起源は古く、ローマ時代には既に火山灰と石灰石を用いて作られていました。
当時の建築物にはコンクリートが多用されており、現在でもローマ水道やパンテオンなどがそのままの姿で残っています。
1903年には、工場で製造されるコンクリート「生コン」がドイツで誕生。「生コン」は、現場でセメントなどの材料を配合したり、混ぜ合わせたりする手間がかからないため、急速に広まり、日本でも1949年より製造が始まりました。
当時の工場は東京スカイツリーの建設に伴い、2007年に閉鎖されましたが、スカイツリーの敷地内には「生コン発祥の地」の記念碑が建てられています。
「アスファルト」──古代ギリシアでレンガの転倒防止に使われたことに由来
アスファルトは漢字で「土瀝青(どれきせい)」と書きます。
アスファルトの名前の由来は、ギリシア語のa~(~ではない)とsphállesthal(倒れる)が変化したもので、確実に固定することを意味するそうです。古代ギリシアでは、建築物のレンガの転倒防止に天然アスファルトが使われていたことに由来しています。
日本で道路の舗装が行なわれるようになったのは、東京で自転車が登場し始めた1903年(明治36年)頃で、1919年(大正8年)には、東京や大阪などを中心にアスファルト舗装による道づくりが進められました。
1970年(昭和45年)は道路の舗装率は全国の一般道路の約15%でしたが、2020年(令和2年)には約82.5%までになりました。
アスファルトの補修の際に剥がされた「アスファルトがら」は、リサイクル工場へ運び込まれ、重機でアスファルト以外のものと分別され、再びアスファルト合材の原料として使用されます。アスファルトは「特定建設資材」として、99%以上リサイクルされるそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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